郡内織物産地のいいところを挙げるとしたら、まず「水」だと思います。
この地域の下には富士山の育む地下水脈が広がり、そのキレイな水が湧き出る真上にあるのが、この郡内織物産地だといっても間違いではないでしょう。ところによっては富士山の天然水をくみ上げて水道水に用いているので、ペットボトルに詰めればミネラルウォーターとして売れるくらいのキレイな水が蛇口からでるんです!
織物業には水が必要不可欠です。豊富な水資源は、かつて織機の動力としても使われていたらしく、水と郡内織物産地の深い関わりをうかがい知ることが出来ます。
特に糸を染める段階では水はとても重要であり、水の違いで染め上がりの色が全く違ってくると言われます。
昔からこの産地が高級生地を織っていたのは、この水があったからこそなのではないでしょうか。
様々な顔を見せる「郡内の水」をご覧ください。
①富士山の雪解け水が10年間かけ濾過され、湧き出る忍野八海。水面に揺れる水草。
②天候により様々な色に変わる忍野八海。
③普通、山奥の清流に住む川魚が気持ちよさそうに泳いでいます。
⑤西桂町にコンコンと湧く水。すぐ近くでは、織物を織る音が聞こえてきます。
⑥小さな川が町中を流れます。たまに渓流魚の姿まで見ることが出来ます。
⑦水草は酸素の気泡を出しながら、水面に揺れていました。このときは、ちょうど水草の花が咲いていました。
⑧豊富な水量を誇る、桂川。
⑨郡内地域は傾斜が激しい為、川の勢いも荒々しいです。
⑩水の透明度はピカイチ!
⑪桂川と富士山が作りだす風景は、郡内地域の宝です。
⑫山の中にひっそりとたたずむ西湖。70年前に絶滅したと思われていたクニマスが発見されたのはここです。
⑬ハワイのビーチではありませんよ!西湖のビーチです!
郡内織物地域で美しい生地が多く織られているのは、このような環境があってこそ生まれるのだと思います。どこも気持ちのいい場所ばかりなので、休日はゆっくりと水を眺めに富士の麓に足をのばすもいいですよ☆ (高須賀)
ツイート