これまでワイン(丸藤葡萄酒工業㈱)、ニット(近藤ニット㈱)、和紙(㈱大直)と開催してきた、
ヤマナシ発の先進ブランドに学ぶブランディングセミナー。
3/27(木)には、その第4弾として、㈱印傳屋 上原勇七の出澤忠利さんを招いての開催が決まりました!
印傳屋 上原勇七HPより。 素晴らしいクオリティに驚かされます。
*テーマ:『印傳屋のブランディング
山梨から全国、世界へ 老舗が守り育てるブランド力』
*講 師: ㈱印傳屋 取締役総務部長 出澤忠利 氏
*日 時: 平成26年3月27日(木) 13:30~16:00
※意見交換会含む
※コーディネーター 鈴木 淳客員研究員
*会 場: 山梨県富士工業技術センター
2階 講堂(富士吉田市下吉田6-16-2)
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「印伝(いんでん)」という言葉、いまや知らない人は、あまりいないのではないでしょうか?
山梨だと、「印伝の名刺入れ」や「印伝の財布」を持っている人は、もうそこらじゅうにいるイメージ。
今では海外でもよく知られている、日本を代表する工芸ブランドの一つです。
その印伝ブランドをイチから作りあげた、と言っても過言ではないのが、
「印傳屋 上原勇七」で30年以上も、ブランディングに携わってきた”番頭役”の出澤さんです。
昨日は、甲府市にある㈱印傳屋 上原勇七 本社で、出澤さんにお会いして打ち合わせ&見学をしてきました。
打ち合わせには、セミナーのコーディネータをしていただく、デザビレ村長こと、鈴木淳さんもご一緒いただき、ヤマナシ織物産地の現状や、これまでの取り組みなどについてお話ししました。
ヤマナシハタオリトラベルなど、いま注目されている新しい動きをお話しすると、
「お話しを伺って、30年ほど前、印伝がまだ多くの人に知られていなかった頃、百貨店催事などに足しげく通っていたことを、懐かしく思い出しました」
とのこと。
印傳屋さんはずっと以前に、知名度の低さを抱えるヤマナシ織物産地が
その存在を知ってもらうことを目的に行っている活動を経験し、
さらにその先へ進んでいるわけなんですね。
印傳屋さんが、長い時間をかけて磨き続けた「印傳屋のブランディング」、
いったいどんなものなのでしょうか?
印傳屋さんは、何を大切にしてきたのでしょうか?
「モノを作るということと、売るということ。どちらも等しく大事」
「売る、売らない以前に、情報発信をするということ」
そう話す出澤さん。
出澤さんは、工場で手を動かしてモノを作っているわけではありませんが、
それがお客様の手にとどくまでに作らなければならない、さまざまな「形のないモノ」。
それを丹精込めて作りあげ、磨きをかけて大きな存在に育ててきたのだと
いう印象を強く受けました。
出澤さんのお話しは、情報発信を始めたヤマナシ織物産地にとって、
とてもためになるものになること、間違いありません。
この4年間、ヤマナシ産地に通い、見続けてきてくれた鈴木客員研究員が
いつも言っている、「ブランド作りは、モノでなく、ファンを作ること」
という教え。
出澤さんのおっしゃっていることも、まさにそのことだったのです。
3月27日(木)は、3年にわたる鈴木客員研究員の任期の
最後の日にもなります。
みなさま、ぜひシケンジョへお越しください!!
(以下、印傳屋さんの工場の見学風景より)
※お伝えしたいエピソードはたくさんありますが、それはセミナーの時をお楽しみに…。
*おまけ*
そのあと立ち寄った「ジュエリーミュージアム」で開催中の
若手ジュエリー作家たちのグループ「Y project」によるジュエリー新作展示会の写真です。
*おまけ2*
この日(3/13)夕方16時から甲府市内で開催された、鈴木淳先生によるモノづくりとマチづくりをテーマにしたセミナーの写真です。
甲府市の市役所担当者、小売、デザイナー、職人たちが集って、モノづくりをキーにしたマチづくりについて学びました。
セミナー2,3本分の内容をぎゅうっと凝縮した1時間半。いつもお話しを伺っている私たちにも大変勉強になるセミナーでした。
セミナー後の交流会には残念ながら参加できませんでしたが美味しそうなワインとツマミのケータリングもあり、きっと盛り上がったことでしょう。
(五十嵐)