シケンジョに保管されている、明治~大正にかけて収集された数千点に及ぶ100年以上前のヨーロッパ生地見本を紹介するシリーズ3回目です。
今回はプリント・ほぐし編です。「ほぐし」というのは、仮織りした経糸に捺染してから本織りをする、経糸捺染の手法です。ほぐし織の源流は、フランスから19世紀に伝わった技術だとされています。日本のほぐし織のルーツは、こうした海外生地見本の中に見いだすことができると言えるでしょう。
ほぐし織の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
ハタオリマチのハタ印「日本屈指の超絶技巧!ほぐし織の舟久保織物」
それではプリント・ほぐし編をどうぞ~。
今月末、こうしたヨーロッパの100年以上前の生地見本が、台紙4枚分(30点ほど)ですがシケンジョ史上初めて東京の美術館で展示されることになりました。
『DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン』
会期 2022年11月30日(水)~12月19日(月) 毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00 ※毎週金曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催 NHK、国立新美術館
『DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン』
会期 2022年11月30日(水)~12月19日(月) 毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00 ※毎週金曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催 NHK、国立新美術館
ぜひ国立新美術館で現物をご覧ください。
次回は、これらヨーロッパのテキスタイルと甲斐絹のつながりについての発見をレポートしたいと思います。
(五十嵐)