イタリアはミラノにて開催された、ミラノデザイン講座のレポート第2弾です。
2012年2月、ジュエリー・織物・和紙など山梨の地場産業のデザイナー・職人たちと一緒にミラノを代表するデザイン学校、IEDへ行ってきました。
これは2日目に見学したトリエンナーレ・デザイン・ミュージアム。
雪の残る歩道、灰色の冷たい雲。
いま(8月に)からだと、冬の寒さも懐かしく思い出されます。
エントランスロビー。色々なプロジェクトやアーティストの活動が写真で紹介されています。
展示テーマは「Le Fabbriche dei sogni(Dream Factories、夢の工場)」。
歴史的なプロダクトデザインから、コンセプチュアルなアートにしか見えないものまで、デザインという言葉がイタリアでどんな風に広くとらえられているかを感じるにはぴったりの内容だったと思います。
これは展示されていた有名な作品…ではなくトイレのエアタオルです。
下のオブジェは大きな鳥の巣のかたちをしています。中の卵を守っている巣は、軍服などの軍隊で使われた生地で出来ている、というメッセージ性が隠されたもの。
ミラノにはいくつものデザイン系の学校がありますが、このミュージアムでは各校が参加したデザインコンペの結果が展示されていました。企業の商品開発など具体的なテーマについて、幾つものデザインスクールの学生が競い合っています。
こうしたオープンで実際的な取り組みは、学生のモチベーションも高まり人材育成には役立つことでしょう。また企業からは優秀な人材を早く見つけるチャンスにもなります。
実際にIEDでは、優秀な学生ほど早く企業に引き抜かれてしまうので、卒業できない(しない)傾向があるということです。
外にでると、一転して伝統的なヨーロッパの街並み。
ミラノではモダンデザインとクラシックな様式が、どちらもそれぞれのテリトリーをしっかり守りながら共存しているのを感じました。このメリハリの良さ、あらゆるものが融合してカオスになってしまうアジアの街の魅力とは本当に別物ですね。
研修は、大きく分けて「視察」、「講義」「、ワークショップ」の3つに分かれています。デザインミュージアムを訪問した翌日には、セレーナ先生によるトレンドの授業。表面的な流行を追うのではなく、目に見えない大きな時代の流れを深く観察することの大切さを学びました。
次の写真は、講義を受ける研修生たちです。ほとんどのメンバーは初対面でしたが、研修が始まるとあっという間にお互いが大切な仲間になっていました。
2週間弱という長い時間を忙しい毎日の中からねん出することは、誰にとっても大変なことです。しかしそれだけに本気度の高いメンバーが集まります。そんな研修生同士の出会いも、この研修の大きな魅力です。
次の写真は、講義を受ける研修生たちです。ほとんどのメンバーは初対面でしたが、研修が始まるとあっという間にお互いが大切な仲間になっていました。
2週間弱という長い時間を忙しい毎日の中からねん出することは、誰にとっても大変なことです。しかしそれだけに本気度の高いメンバーが集まります。そんな研修生同士の出会いも、この研修の大きな魅力です。
魅力的な先生たちとの出会い、交流も貴重な財産です。