山梨ハタオリ産地の織物工場と、東京造形大学テキスタイルデザイン専攻の学生によるコラボ事業『フジヤマテキスタイルプロジェクト』が、今年も進み始めました。 2009年にスタートして以来、コロナ禍でも休まずリモートで継続し、今年でなんと14回目を迎えます。
正式には、8月初旬の発会式と、そのあとの計画を発表するプレゼン大会でスタートとなりますが、そのまえの準備段階として、7月6日には東京造形大学にて、参加企業8社と学生8名、そして監修の鈴木マサル教授、サポートスタッフの吉本さん、熊谷さん、小野寺さん、そしてシケンジョが集まり、初顔合わせがありました。
このキックオフを記念し、今回のシケンジョテキでは、コロナ禍のなか行われた2020年、2021年に、どんなプロセスでコラボ事業が進んでいったのかを日付けベースで追ったドキュメンタリー図解をお送りします。
この図解は、これまで当事者同士しか知りえなかった開発プロセスを可視化して共有するため、シケンジョが関係者の協力をえて作成し、それぞれ成果品やその過程を展示するエキシビション会場で展示されたものです。(2021年4月「クリエーションの分解展」@fujihimuro、2022年2月「イマココ展2」@fujihimuro)
その名も、いまココまで進みました!という意味で名付けられた「イマココチャート」。
それでは、今年のコラボがどうなるかを想像しながら、イマココチャートでこれまでの2年の歩みをご覧ください!
丸幸産業(株)×白川桃圭さん
加工による質感を生かした生地のパッチワークによるフード付きストール
↓こちらが完成した作品
(有)田辺織物×武石佳奈さん
一瞬を生地に留め、人が留まる座布団を、というコンセプトで墨流しの模様をデジタルジャカードで実現
↓こちらが完成した作品
渡明織物×嶽元えみかさん
織物の耳をアクセントに、上下・裏表で違う色を楽しめるストール、ブランケット
↓こちらが完成した作品
(株)オヤマダ×堀井瑠璃さん
水分や光沢を感じられるポーチ「水粒(mitsubo)」
インナーに水の深さが感じられるグラデーションのデジタルジャカード
(株)前田源商店×古川麻理さん
オーガニック農法で綿が生まれる風景を描いたオーガニックコットンのハンカチ
(株)槙田商店×黒川真央さん
昆虫の質感をジャカード織りで再現した、虫になれるポンチョ、バッグ、巾着
光織物(有)×吉岡陽子さん
「吉田の火祭り」柄の生地と、「お化け」をテーマにした化粧ポーチ
↓こちらが完成した作品
武藤(株)×唐沢彩乃さん
「綴化した花」をテーマにした柄と、異素材の残糸の活用でジェンダー多様性と廃棄物問題を訴えるストール
↓こちらが完成した作品
ストールに使われたさまざまな素材の残糸
ここからは、2020年のコラボです。
ただし、2020年にコロナ禍対策として行われた「ビヨンドコロナプロジェクト」の一つとして行われた展示のため作成したチャートだったので、東京造形大とのフジヤマテキスタイルプロジェクト以外のチャートも2つ入っています。
光織物(有)×貝原海帆さん
心と体を装うヘナタトゥー柄をジャカード織りで
↓こちらが完成した作品
(株)槙田商店×品川悠佳子さん
野鳥をジャカード織りで再現した傘「perch」の2年目、続編はバッグに
↓こちらが完成した作品
↓こちらが完成した作品
渡明織物×田島美明さん
二重織りで表と裏の表情の違いを活かしたシャツ
↓こちらが完成した作品
武藤(株)×古屋萌奈さん
「フレーム」柄を額に見立てた絵になるストール
↓こちらが完成した作品
Watanabe Textile×鈴木智恵さん
風、雨、雲をイメージした優しいテキスタイル
↓こちらが完成した作品
(有)田辺織物×HSU LIさん
伝統和柄を海外の視線でリデザインした座布団
↓こちらが完成した作品
舟久保織物×橋壁里奈さん
光が透ける傘「Parasolueur」
↓こちらが完成した作品
※2020年にフジヤマテキスタイルプロジェクト以外に行われたコラボ(株)前田源商店×吉本悠美さん
自然図鑑をテーマに自然の風景をデジタルジャカードで描いたブランケット
↓こちらが完成した作品
↑この作品は、2021年10月に新商品「Visual Dictionary Blanket」として発売されました。
※2020年にフジヤマテキスタイルプロジェクト以外に行われたコラボFumi Hotta Design×(株)前田源商店
スウェーデン伝統のダールドレル柄を産地の機械式織機で
↓こちらが完成した作品
(五十嵐)