ヤマナシ産地のハタヤさんによる、コラボレーション事業「富士山(ふじやま)テキスタイルプロジェクト」
6年目となる取り組みが、今年も始まろうとしています!
8月2日(土)には、富士吉田商工会議所で、発会式&学生による提案プレゼンテーションが行われます。
今回の学生によるプレゼンテーションは、産地のより多くのみなさんに見ていただけるよう、一般公開で開催!
産地に新しい風を吹かせてくれている、コラボの様子をぜひ見にいらしてください。
プロジェクトのスタートに向けて、7月3日(木)に東京造形大学で行われた、学生との初顔合わせの様子をご紹介します。
東京造形大学を訪れたハタヤさんチーム一行、大学内のテキスタイル専攻の教室と工房へ。
織りを学ぶための小さな手織り織機に興味津々です。
ミニサイズですが、仕組みはハタヤさんの工場にある織機と同じ。
学生のみなさんは、普段はこのような手織りの織機を使って織りの仕組みを学び、作品づくりを行っています。
こちらの頼もしい背中は、シケンジョテキではおなじみ造形大の高須賀助手。今年も学生とハタヤさんの調整役として、強力にプロジェクトをサポートします。
プロジェクトの監修、指導でお世話になっているだけでなく、
産地へ卒業生を続々と送り込んでくださっている、ヤマナシ産地の恩人です!
鈴木マサル先生の教え子たちがすでに3人、ハタヤさんに就職し、
ヤマナシ産地にフレッシュな新しいパワーを与えてくれています。
鈴木先生からのお話で、顔合わせ会がスタート。
最初は、ハタヤチームから、自己紹介と今年のプロジェクトに向けた意気込みを伝えます。
このプロジェクトをきっかけに、卒業生であるデザイナー井上綾さんとのコラボレーションで生まれた「kichijitsu」を紹介する光織物(有)の加々美さん。
手にしている「GOSHUINノート」は、全国的に取扱店舗が広がっているそうです。
ハタヤさんの自己紹介の後は、鈴木先生から学生の紹介、そしてマッチングの発表へ。
各ハタヤさんと学生の組合せは、鈴木先生に一任のため、お互いがこの日初めて知ることになります。
学生もハタヤさんもややドキドキ、緊張の面持ちです。
チーム発表と同時に、学生のみなさんは、それぞれ過去に作った作品を紹介。
興味を持っているテーマや、コラボで取り組んでみたいことを発表していきます。
興味を持っているテーマや、コラボで取り組んでみたいことを発表していきます。
プロジェクト2年目参加となる、大学院2年の吉本さん。
昨年にひきつづきストールを織る武藤さんとチームを組んで取り組みます。
昨年にひきつづきストールを織る武藤さんとチームを組んで取り組みます。
昨年は、渡小織物の太郎さんとコラボで、富士山のある今の景色をモチーフにしたネクタイをつくりあげました。昨年の成果展示の様子はこちら。
今回は新しく、光織物さんとタッグを組みます。
今年のプロジェクトには、2年目の参加となる大学院2年生が2名、
院1年生の5名と、学部3年生の2名は、初めての参加となります。
プロジェクト初参加の学生たちから、自己紹介。
プロジェクト初参加の学生たちから、自己紹介。
アイデアいっぱいで、さまざまな実験的な素材や加工が使われた学生の作品。
ハタヤさんたちにとっても新鮮で刺激になるものがたくさんあります。
ハタヤさんたちにとっても新鮮で刺激になるものがたくさんあります。
舟久保織物とコンビを組む坂本さん。「ほぐし織」の傘にまた興味深いデザインが生まれそうです。
プロジェクト2年目の先輩たちは、産地に通ってハタヤさんとも親しくなっているので、
笑顔いっぱいのリラックスした表情なのに対して、
1年目の新しい学生さんたちからは、とても緊張感が伝わってきたのが印象的でした。
この緊張感から、むくむくと新しいものが生まれそうな予感がします。
それぞれの紹介が終わった後は、各チームに分かれて、
プロジェクトで取り組むテーマについて打合せ。
富士山テキスタイルプロジェクトは、個々の学生さんが夏休みなどの期間に、
自分で産地に足を運び、ハタヤさんと1対1のやりとりをして進められていきます。
鈴木先生からは、
「自分で積極的にどんどんハタヤさんへ行って、やりたい事を伝えないと何も進まないよ!」
と激励の言葉が。
ハタヤさんの側には、学生の要望に対して『何を言われても「できない」と言わない』、がこのプロジェクトのルールになっています。
「自分で積極的にどんどんハタヤさんへ行って、やりたい事を伝えないと何も進まないよ!」
と激励の言葉が。
ハタヤさんの側には、学生の要望に対して『何を言われても「できない」と言わない』、がこのプロジェクトのルールになっています。
学生の情熱と、それに応えるハタヤさんの知恵とパワーで、
過去のプロジェクトでは素敵な生地や製品がたくさん生まれてきました。
今年はどんな素敵なテキスタイルが生まれるか、わくわくする顔合わせ会でした。
最後に、プロジェクトのスタートから参加し、卒業生も就職して活躍している宮下織物・宮下珠樹さんから、
「今年はぜひ発会式での学生プレゼンを、他のハタヤさんや、地元のデザインに興味のある学生にも見てもらいたい!」 との提案。
鈴木マサル先生からも「では、一般公開にしましょう!」とのことで、
今週末、8月2日(土)の発会式では学生のプレゼンテーションをご覧いただけます!
富士山(ふじやま)テキスタイルプロジェクト2014発会式
○日 時:平成26年8月2日(土)午前10時~
学生によるプレゼンテーション 10時30分~
○場 所:富士吉田商工会議所 2階 講堂 (一般公開・入場無料)
○参加企業(8社):舟久保織物/(有)田辺織物/宮下織物(株)/(株)オヤマダ
光織物(有)/(有)渡小織物/(株)槙田商店/ 武藤(株)
○参加学生:東京造形大学 テキスタイルデザイン専攻領域 学部生2名 大学院生7名
○プロジェクト監修:鈴木マサル(東京造形大学 准教授・テキスタイルデザイナー)
学生プレゼンテーションでは、これから各チームが開発に取り組むテキスタイルの、
もととなるアイデアやデザイン案が、学生から発表されます。
ここで披露される提案をもとに、これから数ヶ月間、ハタヤさんと学生が、
アイデアの実現に向けて取り組みながら、学生たちはヤマナシ産地について、
織物の工場での生産について、現場でものづくりを学んでいくことになります。
これまでの、プロジェクトの様子は、facebookページでもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/FujiyamaTextileProject
各チームのテキスタイルづくりの様子も、少しずつ進捗がアップされていく予定です!
今年も動き出した「富士山テキスタイルプロジェクト」に、ご注目ください!
(秋本)