2022年2月、富士吉田市内のギャラリースペースfujihimuroにて、13年目のフジヤマテキスタイルプロジェクトの成果展「イマココ展2」が開催されました。
2021年の夏からリモート体制で、機屋さんと学生さんが一度も会えない状況で行われた2年目のプロジェクト。
本来なら、一緒に開発してきたコンビがこの成果発表の会場で出会えたらハッピーエンドでよかったのですが、猛威をふるっていたコロナ禍第6波の中、残念ながらそれはかないませんでした。
そして今は7月。2022年の14年目がスタートしようとする時期になりました。
これを機会に遅まきながら、その時の展示風景をシケンジョテキでもご覧いただけるようにしたいと思います。
丸幸産業(株)×白川桃圭さん
加工による質感を生かした生地のパッチワークによるフード付きストール
(有)田辺織物×武石佳奈さん
一瞬を生地に留め、人が留まる座布団を、というコンセプトで墨流しの模様をデジタルジャカードで実現
渡明織物×嶽元えみかさん
織物の耳をアクセントに、上下・裏表で違う色を楽しめるストール、ブランケット
(株)オヤマダ×堀井瑠璃さん
水分や光沢を感じられるポーチ「水粒(mitsubo)」
インナーに水の深さが感じられるグラデーションのデジタルジャカード
(株)前田源商店×古川麻理さん
オーガニック農法で綿が生まれる風景を描いたオーガニックコットンのハンカチ
(株)槙田商店×黒川真央さん
昆虫の質感を再現した、虫になれるポンチョ、バッグ、巾着
光織物(有)×吉岡陽子さん
「吉田の火祭り」柄の生地と、「お化け」をテーマにした化粧ポーチ
武藤(株)×唐沢彩乃さん
「綴化した花」をテーマにした柄と、異素材の残糸の活用でジェンダー多様性と廃棄物問題を訴えるストール
「イマココ展2」では、開発プロセスのチャートと、開発過程のスケッチや試作品なども展示されました。
ここで紹介したチャートは、より細かく見ることができるように、別の投稿「コラボ開発プロセスを可視化!イマココチャート」
2022年2月19日(土)には、学生さんが来られないなか、監修の鈴木マサル教授とサポートスタッフの皆さん、機屋さんとシケンジョメンバーが集い、講評会が行われました。
学生さんはリモート参加で、画面越しに自分の作品展と対面です。メンバー全員の心の中にコロナ禍さえなければ、という悔しく残念な思いが巡っていたことでしょう。