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2014年3月19日水曜日

ヤマナシハタオリトラベル in あべのハルカス!

3月7日にグランドオープンした大阪の「あべのハルカス」にて、
いよいよ明日3月20日(木)より、ヤマナシハタオリトラベルが出展します!

会場は、あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階、
Kintetsu×monoマガジンのコラボによる、グランドオープン記念のイベント、

『~NIPPONの技~ 職人モノ展』の会場です。

3月20(木)~26日(水)10:00~20:00 (最終日は17:00まで)

この10人が交代で大阪へ向かい、店頭に立ってヤマナシ発のブランドをご紹介します!
※写真の本人以外の担当者が行く場合もありますのでご了承ください。


ヤマナシハタオリトラベルは、1年半前、ecute立川で最初の初出店でスタートしました。
その後、昨年4月から数えると、9か所目の出店となります!
 伊勢丹新宿
 銀座三越
 第1回フリンジマーケット(都留)
 渋谷ヒカリエ
 岡島百貨店(甲府)
 阪神百貨店
 エキュート立川
 デフリシュール吉祥寺
 あべのハルカス
 
そして、今回の「あべのハルカス」では、新しいパンフも初登場します。
このパンフは、昨年8月の産地訪問バスツアーに参加してくれた 
グラフィックデザイン事務所、mill design studioさんによるデザインです。 
 


関西方面の方、あべのハルカスで
ヤマナシハタオリトラベラーがお待ちしています!

 



ちなみに、
3月22日(土)、23日(日)には、

ハタオリトラベルの紹介をさせてもらった布博2014が京都でも開催されます。
こちらも気になりますね。




(五十嵐)

2014年3月14日金曜日

3/27(木) 印傳屋さんのブランディングセミナー開催します!

これまでワイン(丸藤葡萄酒工業㈱)ニット(近藤ニット㈱)和紙(㈱大直)と開催してきた、
ヤマナシ発の先進ブランドに学ぶブランディングセミナー。

3/27(木)には、その第4弾として、㈱印傳屋 上原勇七出澤忠利さんを招いての開催が決まりました!


http://www.inden-ya.co.jp/#
  印傳屋 上原勇七HPより。 素晴らしいクオリティに驚かされます。




*テーマ:印傳屋のブランディング
       山梨から全国、世界へ 老舗が守り育てるブランド力』


*講 師: ㈱印傳屋 取締役総務部長 出澤忠利 氏

*日 時: 平成26年3月27日(木) 13:3016:00
       ※意見交換会含む
       ※コーディネーター 鈴木 淳客員研究員

*会 場: 山梨県富士工業技術センター 2階 講堂(富士吉田市下吉田6-16-2


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 印伝(いんでん)」という言葉、いまや知らない人は、あまりいないのではないでしょうか?

山梨だと、「印伝の名刺入れ」「印伝の財布」を持っている人は、もうそこらじゅうにいるイメージ。
今では海外でもよく知られている、日本を代表する工芸ブランドの一つです。

その印伝ブランドをイチから作りあげた、と言っても過言ではないのが、
「印傳屋 上原勇七」で30年以上も、ブランディングに携わってきた”番頭役”の出澤さんです。


昨日は、甲府市にある㈱印傳屋 上原勇七 本社で、出澤さんにお会いして打ち合わせ&見学をしてきました。




打ち合わせには、セミナーのコーディネータをしていただく、デザビレ村長こと、鈴木淳さんもご一緒いただき、ヤマナシ織物産地の現状や、これまでの取り組みなどについてお話ししました。

ヤマナシハタオリトラベルなど、いま注目されている新しい動きをお話しすると、


「お話しを伺って、30年ほど前、印伝がまだ多くの人に知られていなかった頃、百貨店催事などに足しげく通っていたことを、懐かしく思い出しました」

とのこと。

印傳屋さんはずっと以前に、
知名度の低さを抱えるヤマナシ織物産地が
その存在を知ってもらうことを目的に行っている活動を経験し、
さらにその先へ進んでいるわけなんですね。

印傳屋さんが、長い時間をかけて磨き続けた「印傳屋のブランディング」、

いったいどんなものなのでしょうか?
 

印傳屋さんは、何を大切にしてきたのでしょうか?



「モノを作るということと、売るということ。どちらも等しく大事」

「売る、売らない以前に、情報発信をするということ」



そう話す出澤さん。

出澤さんは、工場で手を動かしてモノを作っているわけではありませんが、
それがお客様の手にとどくまでに作らなければならない、さまざまな「形のないモノ」

それを丹精込めて作りあげ、磨きをかけて大きな存在に育ててきたのだと
いう印象を強く受けました。

出澤さんのお話しは、情報発信を始めたヤマナシ織物産地にとって、
とてもためになるものになること、間違いありません。

この4年間、ヤマナシ産地に通い、見続けてきてくれた鈴木客員研究員が

いつも言っている、「ブランド作りは、モノでなく、ファンを作ること」
という教え。

出澤さんのおっしゃっていることも、まさにそのことだったのです。


3月27日(木)は、3年にわたる鈴木客員研究員の任期の

最後の日にもなります。

みなさま、ぜひシケンジョへお越しください!!



(以下、印傳屋さんの工場の見学風景より)

※お伝えしたいエピソードはたくさんありますが、それはセミナーの時をお楽しみに…。










*おまけ*

そのあと立ち寄った「ジュエリーミュージアム」で開催中の
若手ジュエリー作家たちのグループ「Y project」によるジュエリー新作展示会の写真です。








 



*おまけ2*

この日(3/13)夕方16時から甲府市内で開催された、鈴木淳先生によるモノづくりとマチづくりをテーマにしたセミナーの写真です。
甲府市の市役所担当者、小売、デザイナー、職人たちが集って、モノづくりをキーにしたマチづくりについて学びました。
セミナー2,3本分の内容をぎゅうっと凝縮した1時間半。いつもお話しを伺っている私たちにも大変勉強になるセミナーでした。
セミナー後の交流会には残念ながら参加できませんでしたが美味しそうなワインとツマミのケータリングもあり、きっと盛り上がったことでしょう。














(五十嵐)


2014年3月12日水曜日

天然色素グリーンストール

研究中の、微量バナジウムを発色補助剤にしたグリーンストールが完成しました。

素材はシルクカシミヤ、ウール、絹紡糸を交織しています。

染料は、発酵させて作る天然色素クチナシグリーン液を使っています。


植物の葉緑素(クロロフィル)等、緑の色素は身の回りにありふれていますが、実は単一でしっかりと染色できるものはほとんどないと言ってよさそうです。

そのため、藍と黄色色素の重ね染めによる方法がとられています。しかしながら、これは結構大変な作業です。

市販で手軽に入手できる緑色系天然色素に「クチナシグリーン液:山宗実業」があります。

クチナシは緑色の食品添加物として利用されています。

従来の染色方法では鉄を補助剤として若干、濃色へもっていけます。

しかしながら、鉄を用いてもすごい濃色にできるわけではありません。

また、最近の膨大な天然染料染色物(測色物総数9605点)の色彩的特徴の解析報告*によっても低明度の濃い緑色が存在しないと報告されています。
*古濱祐樹:CIELAB空間から考察した天然染料の色彩的特徴、繊維製品消費科学会誌、Vol.54(12)、p49-56(2013)

そこで、本研究は鉄よりも濃色にさせる方法(低コストで)についても探索中です。

現在、さらに発色以外にも微量バナジウムの効果について検証中で、面白い科学的実証データが得られそうな段階にあります。


デザイン及び作製は産地企業のフジチギラ株式会社さんに委託しました。

染色ノウハウの技術移転済みで、製品の製織データもフジチギラ㈱さんがお持ちです。

これらのストールにご興味のある方は、ぜひお問い合わせしてください。



(上垣)

2014年3月3日月曜日

FUJIYAMA TEXTILE PROJECT 2014 展示会@ナノリウム

5年目を迎えたFUJIYAMA TEXTILE PROJECT、
東京:六本木のギャラリー「ル・ベイン」につづいて、
ギャラリー「ナノ・リウム」のご協力のもと、
地元富士吉田での展示がはじまりました!

3月1日(土)17:00から行われた、
 オープニングレセプションの様子とあわせてお伝えします。

ナノリウムは2/14からの大雪がまだ残っています。


氷河?

そして霧...。


雪と氷と霧に閉ざされた、北欧のような空気のなかで、展示初日を迎えました。



プロジェクト一期生の高須賀活良君も、会場設営の企画・責任者的な立場で駆けつけています。







↑宮下織物(株) × 藤原かえでさん 
 
レセプションでは、プロジェクトの統括をしてくれているテキスタイルデザイナー鈴木マサルさんの進行により、それぞれのペアによる報告がありました。









↑(株)オヤマダ × 谷山友惟さん
 (谷山さんは残念ながら体調を崩して欠席でした)


 








↑武藤(株)× 吉本悠美さん








富士急行、富士山、富士急ハイランドジェットコースターをモチーフにしたこのネクタイ達は、
なんと富士急のハイランドリゾート売店にて販売決定!






↑(有)渡小織物 × 高橋佑佳さん 









↑舟久保織物   × 貝塚惇観さん 








↑(有)光織物  × 高川香菜絵さん 






↑(有)田辺織物 × 山本 遥さん





↑(株)槙田商店 × 井上美里さん 

 井上美里さんは、コンビを組んだ(株)槙田商店への就職がめでたく決定!
コラボから生まれたヤマナシ産地への就職決定が、

宮下織物(株)の渡辺絵美さんに続いて2人目となりました。


レセプションでは、コラボ事業を見守り、支えてくれる方々の温かい目線が…。



写真の謎の富士山のヒトは、こうみえて富士吉田市役所の若手職員Aさん。富士吉田市と連携協定を結ぶ慶應義塾大学から地域おこしのために市内に移住してきたSさん、Aさんと一緒に、レセプションに参列してくれました。いま富士吉田エリアには、若い世代がひそかに集結中。これからの展開が楽しみです。 

会場には、今回だけでなく過去のコラボから生まれた商品など、ヤマナシ産地のプロダクトが購入できます。 

ナノリウムでの展示販売は11日(火)まで。
昨年より短い会期ですので、ぜひお見逃しのないように!
会期:2014/3.1(土)~3.11(火)
場所:ナノリウム
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田4583-6
TEL:0555-24-2938 営業時間:11:00〜19:00  定休日:毎週木曜日





鈴木マサルさん、ありがとうございました! 






(五十嵐)