シケンジョに眠るビンテージテキスタイルの紹介コーナー「シケンジョ書庫より」です。
明治四十一年に集められた、新潟の絣織りの生地の見本帳です。
絣織りとは、織った生地に柄を染めるのではなく、糸の段階で色を染め分け、織ることで柄を出していく織り方です。
絣織りは柄が少しずれることで、柄の周りがかすれるのが特徴です。幾何学模様のようだけど、どこか人間味あふれる表情が魅力的な生地です。
この織物見本帳の生地が織られた場所は、織物では昔から有名な越後で織られており、柄の繊細さや趣は、流石越後!と言ったところでしょうか。(高須賀)
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