2010年の11月にRin(南青山)にて行われた展示発表会の様子です。
2009年に引き続き、同じタッグを組んでいるペアーは、さらに磨きをかけた作品を作り上げており、このプロジェクトもどんどん成長してきていることが見てとれました。
プロジェクトの副団長を務める、田辺織物の田辺社長は、
「プロジェクトをやる意味は、目先の利益を得ることではなく、人を育てる為にやっている。プロジェクトに関わった学生が、社会に出た後、もう一度富士吉田という織物産地を見てくれればいい。」と語っていました。
学生のやる気と、広く産地の未来を考える機屋さん、また全面的に協力してくれる鈴木マサル氏など、様々なエネルギーが相まみえた、素敵なプロジェクトなんだと、あらためて感じました。
このプロジェクトを通して、機屋さんも学生さんもモノづくりをしっかりと見つめなおすきっかけになっていることが、一番の成果であったと思います。モノを作る難しさと楽しさ両方にぶち当たり、その中で答えを出すこと。あらためてモノづくりと真剣に向き合うことで、見えるもの。プロジェクトメンバーの一人一人が沢山のことを得ることが出来たのではないでしょうか。
今年のプロジェクトも着々と進んでおります。さて、どの様なモノが生まれるのか!
楽しみです。
宮下織物株式会社×渡辺絵美
ネイティブアメリカンの図柄「ナホバ」とカットジャガードを合わせたテキスタイルの提案
有限会社田辺織物×高須賀活良
座布団生地を織るときに使われる金属糸から発想した電子基盤柄のパソコンケースの提案
株式会社オヤマダ×白木茂
障子をコンセプトに二重織り用いてデザインした透け感のあるテキスタイルの提案
有限会社渡小織物×塚田真史
陶器の質感をモチーフにデザインしたネクタイの提案
舟久保織物×井野若菜
「雨と風景」をテーマにデザインしたスートールと傘の提案
有限会社光織物×井上綾
仏具に使用されることの多い金襴織りを用いデザインしたバッグの提案
有限会社オサカベ×伊藤文
片面段ボールの構造をモチーフにデザインした服地の提案
富士ファブリック株式会社×戸塚真菜
板締めという伝統的な染め方をポリエステルの傘生地に用いデザインした傘の提案
FUJIYAMA TEXTILE PROJECT 2011
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