昨年度、山梨の桃農園さん×甲府の食品系研究キカン×シケンジョによるコラボから
通常、色がつきにくい花弁色素での桃色染色に成功しました。
「ハナモモ抽出液で染色:2013年6月19日」
今日は、こちらの桃農園:農業生産法人マルサフルーツ古屋農園さんから
「甲斐絹の商品を購入して、シルクのストールを染めてみたらかなりいい桃色にできました」
という連絡をいただきました。
こちらがハナモモ抽出液を使ったシルクストール。
従来は、剪定枝等を使ってなんとか茶っぽい色がだせるところですが。
花弁色素でシルク素材を、ここまで濃く染めているところが、スゴイところです。
しかも、昨年までは、アクリル素材しか着色しませんでした。
他にも、さまざまな草木染めを試されていました。
タマネギとか。
マルサフルーツ古屋農園のフルヤさんと果樹未利用素材の活用に関する研究を実施した食品系研究員(甲府市にある山梨県工業技術センター)。
このお二人が食品系のコラボ研究を進めるうちに、最終的に廃棄する真っ赤な色素抽出液を染色へ使えるのでは、というアイデアが産まれたそうです。
Tシャツの型染めも。
クッキングスタジオが併設されていて、さまざまなイベントも行われています。
管理栄養士さんらが教える体験型カフェ。ランチもやっているとのこと。
体験は県外からも問い合わせが多く、それぞれがだいたい20名までで実施しているそうです。
近くの畑で収穫して。
スイートポテトにしたり。
ツルでリースにしたり。
敷地奥のほうでは、大雪で壊れたハウス(柿を干す等に使うそうです)を組み立てていました。
この写真のようにシーズンにはあんぽ柿でいっぱいに。
柿を干していない時は、イベント会場になるそうです。
体験型イベントで作ったという桃カレーの写真。
**********草木染めに戻ります*********
ハナモモ染色はクエン酸で抽出するところが、ポイントです。
草木染めで、ここまでのピンクはなかなか出せません。
中田さんも応援してくれています。
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ハナモモの色素は原材料の販売提供が可能で、抽出方法も確立されています。
山梨の桃農園×ハタヤさんのコラボにつながればと期待しています。
国道沿いの直販店に、桃のコンポート等と一緒にハナモモ染色ストールが、桃狩りの時期に並ぶ様子を想像しました。
地場産品の研究開発は面白いです。
染色の処方箋はシケンジョにもデータがそろっております。
ご興味のある方はコチラかシケンジョまで。
(上垣)