シケンジョでは生地の物性を測る仕事(依頼試験)の他に、産地発展の為の技術開発も仕事の中に含まれています。
研究した内容は年に1度の研究成果発表会で外部評価委員により評価をいただくという形になっています。そこで生み出された技術は地場の業者さんと連携し、お客様の手に届くように開発を進めていきます。
シケンジョの研究開発で生まれた、銀染めという技法は染料を使うことなく、銀の成分を発色させるシケンジョ独自の技術です。今回は銀染めの染色過程を少しご紹介しようと思います。
皮膚が銀で染まるとなかなか落ちないということで、まずは完全武装。(注:普段はここまでしないみたいですが。
前もって銀溶液に漬けこんだ糸を軽く絞り、真空セット機(真空と高温を作りだす窯)に入れ、一時間蒸気で蒸します。
汚らしい色とか思わないでくださいね。今回はわざとムラが出るように染めたんですから!!
こちらは高温高圧噴射式染色試験機。
今回は染め上がった糸を洗うために使います。
糸のシャワータイム。
******************************************************************************************************
こちらは違う日に銀染めで染めた絹糸。
キラキラと輝く、とてもきれいな糸に染め上がっています。
ムラ銀染めを使った糸で織ったシルクカシミヤのストール。
銀染め独特の色合いとムラ感がとても美しいストールに織りあがりました。また、銀には抗菌・防臭・抗かび効果もある為、身につける生地にはもってこいの染め技法でもあります。
銀染めを使って作った試作生地&製品
「TATAMI TEXTILE」
(高須賀)
ツイート