富士山駅Q-staにオープンし、好評の「ヤマナシハタオリトラベルMILL SHOP」の
見どころのひとつは、オリジナルの展示什器。
よくみると、織物工場で使われる織機のパーツを再利用して作られています。
以前もご紹介した高須賀活良(たかすか・かつら)さんが、ヤマナシハタオリトラベルMILL SHOPのディレクションを任されたとき、まずはじめに考えたのが、
「織物工場」が直営する店だということをしっかりと伝えるにはどうすればいいか?
ということだったそうです。
そして、まず訪問したのは、織物織機のパーツが保管されている倉庫。
下の写真はガラクタではなく、このなかから数台の織機が組み上げられる、というパーツの山です。
生まれたのが、ヤマナシハタオリトラベルMILL SHOPのオリジナルの、こちらの展示台でした。
シケンジョで什器を組み立ててチェックする高須賀さん(右) |
デザインという行為には、「ゼロから新しいものを生み出す」
という側面もあるかもしれませんが、もっと重要なのは、
まず足元をよく見て掘り下げ、日の光に当てること、
その場所でしかできないことはなにか?を掘り下げることだとも言えるでしょう。
そして来週10月19日(日) には、ヤマナシハタオリトラベルMILL SHOPで
初めてのワークショップが開催されることになりました。
テーマは、ハロウィンに飾れるリースモンスターづくりです。
●日 時:平成26年10月19日(日) 15時~18時
●会 場:ヤマナシハタオリトラベルMILL SHOP
(Q-STA(キュースタ)1階 (山梨県富士吉田市上吉田2-5-1))
●参加費:300円(参加当日にお支払い)
※商品を購入された方は、参加費無料
●お問い合わせ先 渡小織物( 0555-22-1885 ) hataori@yamanashi-tex.jp
織物工場から出る、生地のミミ(生地を織った時の両端の部分)や、ネクタイのハギレなど、工場でふだんは捨ててしまう部分を活用して、ハロウィン・リースモンスターが作れるワークショップです。
ミミやハギレも、もとは美しい生地の一部。
こうした材料を使ってワークショップができるのも、産地直営ショップならではです。
↑これが、材料のミミ。
捨てられるのがもったいないくらいきれいなものです。
下は、昨年行われた、エキュート立川でのワークショップ風景。
ヤマナシハタオリトラベルMILL SHOPでは、
産地ならではの什器、そして、産地に眠っていたたくさんの宝物といえる技術の粋が
ファクトリーブランドというかたちで並んでいます。
そんな商品を見ながら、あなたもワークショップで
織物のミミに新しい命を吹き込んでみませんか?
(五十嵐)