2014年7月17日木曜日

繊維技術講習会inシケンジョ@盛況でした

7/10(木)14:00~シケンジョにて繊維技術講習会が開催されました。渡辺技術士事務所代表渡辺和裕氏を講師にお招きし、郡内織物産地の歴史と技術についてご講演いただき、盛況でした。

講師の渡辺技術士事務所代表、渡辺和裕氏。
技術アドバイザーとして、産地を含めた多くの企業さんの支援をされています。


シケンジョの小俣芳久所長。
「産地の地場産業の発展を第一に考え、大学、商工団体等と連携を密にしながら、業界のための研究開発業務を積極的に推進すること」等、のご挨拶。

台風接近の中、多くの繊維関連企業さんに来所していただきました。

繊維産業の過去・現在・未来と題して、歴史と加工技術、さらにこれからの方向性のヒント等について講演していだだきました。




講習会後にも、個々に活発な意見交換も。
質問されている写真左の方は産地で傘製造をされている企業さんです。

**************講習会に引き続き、シケンジョの研究発表会も開催されました***********


高精細ジャカード織り技術とバナジウム緑色染色に関する研究成果の見本展示。

地下水・湧水の成分を調べたところ、山梨県富士北麓の水は効率良く染色できることが明らかとなりました。

7月8月は、シケンジョで継続や新規の研究テーマを検討する時期です。
テーマの中には、これらの発表会の時に企業さんの要望をいただき、その課題を解決するべく発案するものもあります。

例えば、昨年度の繊維技術講習会・研究発表会では、袖裏地等に用いられる産地でもよく取り扱われる素材(キュプラ)についての加工方法を検討して欲しいという要望があり、新規性や産地への有用性を検討した結果、H26~H27年度の2年間かけてキュプラのバイオ加工を実施する「キュプラ糸の改質加工に関する研究」が始まっています。

シケンジョでは「企業さんからの依頼試験」「研究業務」の他、近年では様々な支援事業(地場産品のプロデュース等)を実施し、産地の地場産業の発展へ力を入れているところです。

(上垣)