染色した繊維の色がプールに含まれるレベルの塩素水に対して色落ちしないかどうか調べる
「塩素処理水に対する堅ろう度試験」の依頼試験がきました。
シケンジョにおけるJIS依頼試験は様々なものがあります。ひとつひとつの試験には薬液調整や繊維の前処理も必要です。
塩素試験の場合は、まず濃度10 mg/Lの塩素処理水を作ります。
ツルクロン(漂白剤)に含まれる有効塩素を滴定(3回)によって確定します。
塩素はとびやすいので、冷蔵庫に保管されていたツルクロンの現在の濃度を調べるためです。
色が変わった瞬間。
計算によるとツルクロンの有効塩素は8%でした。
ここから、希釈を繰り返して10 mg/Lの濃度に調整したものを、染色堅ろう度試験で用います。
(上垣)