微量の麻が混紡されている場合は、硫酸で麻を溶解させます。
その後、「絶乾重量:カラカラに乾燥したときの重さ」を測定し、「公定水分率:素材ごとに定められている」を掛け合わせて、組成を百分率で出します。
この百分率の結果が、製品のタグなどについている表示等に用いられています。
麻等のセルロース系繊維を溶解するための硫酸作製。
モノスゴク熱くなるため、水にちょっとずつ硫酸を入れていきます。
氷水で冷やしながら、保護手袋&メガネ着用でなかなか時間のかかる作業です。
織物はたて方向、よこ方向さらには種類ごとにバラバラにしておきます(写真は色目等について画像処理ソフトで変更してあります。イメージ写真)。
セルロース系繊維の混紡されている糸は、別途先ほどの硫酸でよーく溶かして、1%アンモニア水等で中和・洗浄し、再びカラカラに乾燥させます。
製品の組成表示に用いる試験であるため、夏物向け製品は、春ごろから夏前の時期に、この試験が多い傾向にあります。
(上垣)