ものを作るときに、「探す、見つけ出す」という視点をまず大切にしようということで生まれたFound MUJI。
この企画でもFound MUJIが紹介するにふさわしい技術、素材を求めて、
担当者の方は布ハンターとなり、日本各地の織物産地を何十日もかけて走り回ってこられたそうです。
そして、ハンターの方々はヤマナシ織物産地にも来訪、(その時シケンジョスタッフがミニ産地ツアーをアレンジしてコンシェルジュさせていただきました)そしてヤマナシで“Found”された布から生まれた商品たちも店内に数点ラインナップされています!
そのひとつが、シケンジョテキで前回お伝えした「ニードルパンチ加工技術」によるこちらの布。
ニードルパンチ加工装置を操り、グラデーションのボーダー柄が浮き出たものです。
ここでは生地の切り売りもしており、なんと10cm単位でも購入可能!
手描きのかわいらしいイラストで技術もしっかり解説。
そしてこちら。絹の強撚糸をつかって生地を収縮させたヤマナシのストール。
ヤマナシだけでなく、日本各地からの布と商品が並んでいます。
どれも魅力的で、質の高いものばかりなのがわかります。
Found MUJI 「日本の布」では、生地そのものだけでなく、
その生産背景もしっかりと伝えるためのディスプレイがなされています。
さりげなく、ではなくかなりストレートに、かつ魅力的に。
こうした生産現場の魅力を伝えながらの商品の提案を見ていてふと思いました。
これは、まるで「シケンジョテキ」?
しかもそれを青山通りのディスプレイで!
きっと、ふたむかし前の青山だったら、こうした生産の現場の空気を伝えることは
考えられなかったかもしれません。
産地で一生懸命に受け継ぎ磨いてきた技術が、ひとめぐりして時代の最先端にいることを
青山通りで感じた企画でした。
この企画に連動したブログ形式の「日本の布をめぐる旅」も素晴らしいです。ぜひご覧ください!
http://www.muji.net/foundmuji/2013/01/089.html
「日本の布」は、下記店舗で開催中(2013 年2月1日(木)~ 2月28日(木))ですが、
いちばんゆったり見られる青山がベスト!とのことでした。
[有楽町/池袋西武/難波/MUJIキャナルシティ博多/テラスモール湘南/Found MUJI 青山]
(五十嵐)