2013年2月21日木曜日

商品の魅力を伝える写真撮影講座 2回目

前回にひきつづき山上洋平氏による「商品の魅力を伝える写真撮影講座」2回目のレポートです。今回は応用編としてストロボライトを使用したり、屋外での撮影など、特殊な写真撮影に挑戦です。

撮影のコツは前回と同じ3つのポイントです。

1)ぶれないようにする。=三脚を使ってカメラを固定すること!
2)ピントの合う範囲を操作する。=レンズの絞り(F値)を操作すること!
3)明るい写真にする。=ライティングをして沢山光を当てること!


この3つのポイントを押さえつつ、少し難しい商品の撮影に挑みます。


ここで撮影しているのは光沢のある商品パッケージ。反射するモノは、見た目以上に撮影するのが難しく、特に反射の激しいモノはカメラ自体すらも反射してうつり込んでしまうこともあります。

撮影したもの。
商品の右側に出ている光(反射したライトの光)がきつくなり過ぎていたので、トレーシングペーパー(半透明な薄紙)をライトの前に置くことで、強すぎる光をなめらかにして撮影しています。


キラキラの生地の反物(生地を巻いたもの)をどのように撮ればカッコよく撮れるのかという質問を受け、黒バックのスタジオが急きょ作られました。
写真の中で吸い込まれるような暗い黒バックを作る為に、スタジオの背景には黒いベッチン(特殊な織り方で作られている生地。光を吸収する性質をもつ織物なので、黒バックを作りたい時の写真撮影に使われることが多い素材です。)を使用しています。


光量を出す為にストロボライトも登場です。
撮影されたモノがこちら!
輝きと光沢のある生地感が黒い背景から浮き上がり、高級感のある写真が撮れました!

シャンブレー生地から作られた槙田商店の傘もこの通り!妖艶な輝きです。
ヨコ糸とタテ糸の色が全く違う色で織られているシャンブレー生地は見る角度により全く違う色として見えてくる特徴がよく写真で表現されています。

こちらはストールを扇風機でなびかせ撮影したモノ。
ストロボライトで光量を増やすことで、動いているモノでも、ぶれにくい写真を撮ることが可能です。


この日は青空が美しい快晴!!
ストールを青空の下で撮影してみようということで、一行はシケンジョの屋上に上がってきました。

ストールをなびかせ、シャッター下からシャッターを切ります。

シャッターチャンスをうかがう女子たち。



撮れたものがこちら!!

青空で空気をはらむ、軽快なストールのイメージ写真がとれました。まるで青空にかかる虹の様ですね。

傘も自然光で撮影してみました。

高くかかげてみたり‥


投げてみたり‥‥

自然光で撮ることによって、スタジオでは撮影することのできない写真がとれました。


3時間という短い時間の中でしたが、ざまざまな撮影方法、商品の見せ方を学べた2回目の講座でした。


2回の写真撮影講座ということで山上氏にたくさんのことを教えていただきました。
今回この講座を終えてみると、写真撮影の技術だけではなく、自社商品の魅了がどこにあるのか、そしてその魅力を最大限に表現するにはどのようにみせるべきなのか、そしてそれをどのように写真におさめるのか、
という3時間×2回の授業で終わらせてしまうにはもったいないくらい内容盛りだくさんの講座であったと思います

この講座をきっかけに、産地内企業さん達の自社のオリジナル商品がより良く消費者に伝わっていけるような情報発信ができていければ良いと思います。

商品の魅力を伝える写真撮影講座 1回目


(高須賀)