古来からの富士登山巡礼の拠点としての顔を持っています。
この4月4日(土)、そのふたつの顔を紹介する博物館、
「ふじさんミュージアム」がオープンしました!
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田2288-1
tel. 0555-24-2411 fax. 0555-24-4665
開館時間:午前9時30分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)tel. 0555-24-2411 fax. 0555-24-4665
休館日:火曜日(祝日を除く)/ 祝日の翌日(日曜・祝日を除く)/ 年末年始 ※9月末まで無休
大人400円(団体320円) 小中高生200円(団体160円):御師旧外川家住宅との共通入館券
大人800円(団体600円) 小中高生450円(団体350円):富士山レーダードーム館・御師旧外川家住宅との共通入館券
(以上HPより)
「ふじさんミュージアム」の正式名称は、「富士吉田市歴史民俗博物館」。
平成5年に作られ、富士吉田市の歴史と文化に関する博物館として親しまれてきましたが、
今年、平成27年の4月4日にリニューアルオープンしたものです。
「ふじさんミュージアム」のメインとなる展示は、その名のとおり富士山信仰に関するものですが、
織物の町としての展示も充実しています。
シケンジョに所蔵されている甲斐絹の画像がディスプレイされているほか、
現代の織物工場が作っている生地の現物や製品も展示されています!
シケンジョでも、織物展示コーナーのコンセプト作りのお手伝いをさせていただきました。
現代の織物工場が作っている生地の現物や製品も展示されています!
シケンジョでも、織物展示コーナーのコンセプト作りのお手伝いをさせていただきました。
それでは館内の様子を、少しだけご紹介しましょう!
「富士講」と呼ばれる、江戸時代に発展した富士登山巡礼のための民衆信仰についての展示。
無数の「講」が生まれ、人々が富士登山のために富士吉田を訪れたことが、さまざまな展示物で紹介されています。
↑これは、ヤマナシハタオリ産地バスツアーでも訪問する北口本宮冨士浅間神社で見ることのできる、「吉田の火祭」で活躍する富士山型の御神輿。漆塗りの木製の富士山です。
↑大迫力の富士山のジオラマ(縮尺1/2,000)。
プロジェクションマッピングによって、さまざまな季節の富士山の姿、歴史を遡った富士山の様子などが上映されます。
このほか、富士山に関するさまざまな貴重な
歴史資料やAV資料が展示・公開されていますが、ここではこのくらいにします。
残りはぜひ現地に足を運んで体験してみてください。
富士山の巨大ジオラマの向かい側が、織物を紹介するコーナーです。
シケンジョでこれまで紹介してきた甲斐絹の画像が産地の歴史を伝えています。
こちらは、近代以降の織物産地のコーナー。
産地の特長である「先染め」がイメージできるようにと染色されてコーンに巻かれた糸、
さまざまな生地、そして製品が並び、
壁面には実際に収集された現代の生地がパネルになって貼られています。
高級カーテン生地の重厚なジャカード織り。 |
緑色の生地はヤマナシハタオリトラベルの構成ブランド、 「cocioroso(コシオロッソ)」のクッションに使われている生地。 |
ほぐし織りの柔らかな陰影の柄とジャカード織りの唐草が融合した生地(右側) |
地元で織られた生地を使った、産地発のブランドの商品が展示されています。
ここで展示されている商品のいくつかは、ミュージアムのエントランスに設置された
ミュージアムショップで購入することができます。
ミュージアムのオフィシャルハンカチ/ (株)前田源商店 http://maedagen.sub.jp//
ほぐし織りの傘/ 舟久保織物 http://www.funakubo-orimono.com/
裏地素材を活かしたスト―ル/ HOF × 渡邊織物
シルク100%ネクタイ/ (有)渡小織物 http://www.watasho-orimono.com/
リネン素材のストール、タオル/ (有)テンジン http://www.tenjin-factory.com/
ヤマナシ産地の中心、富士吉田に、
また新しい織物を発信する重要なスポットが完成しました。
ヤマナシに来たら、富士山のふもとの「ふじさんミュージアム」へ、ぜひお出かけください!
(五十嵐)