その様子を
等の記事で発信したところ、
新しい発色補助剤(バナジウム媒染)の研究~液黒・液クロ編~で少しご紹介させていただきましたが、かねてより国際的な活動もされている有松鳴海絞り産地(名古屋)の方々が興味を持っていただき、先日、シケンジョを訪ねてくれました。
今まで、綿素材には適用できなかったのですが、処方を改良することでセルロース系繊維も黒く染色する手がかりを掴むことができました(写真:縛った布の外側表面だけ黒色に染まっている)。
若干固くなる黒色染色と、絞りによるプリーツ加工様の風合いがなかなか面白いです。
柄や配色等はこれから考えていきたいと思います。
試作品では、山梨の黒&緑染色技術と有松鳴海絞り技術のコラボにより、武田菱模様や富士山等の柄を表現できないか、と考えています。
他にも、天然素材使いの山梨産地における企業さんとのコラボ等に至れば、またまた面白い製品が生まれるのではないでしょうか。
現在シケンジョでは、これまでの黒色染色のコア技術となる「バナジウムでの緑色染色技術」について研究しています。
緑に関するアイデアとして、「ヤマナシ イト*イシ ギフト」のように、ジュエリーと織物のコラボをイメージしています。
例えば、エメラルドと緑色ストールのセット、のように。
ゆくゆくは、富士山・バナジウム・織物・緑・ジュエリー・森林の緑・・・等を関連させたヤマナシ由来のストーリィを完成させ、付加価値(の根拠となるデータを蓄積して)の高いアイテムを生み出していきたいと思っています。
お問い合わせはシケンジョまで。
また、バナジウムテクノロジーについて、山梨産地では先行投資で草木染めシルク製品として実用化している企業さんもいらっしゃいます。
バナジウム×ゴバイシ、クルミ、ラックダイ、アカネ(シルク100%)。
バナジウムはゴバイシとの相性が特に良くて、耐光性が高い特徴があります。
来週のギフトショー(2013 9/4,5,6 東京ビッグサイト)にも出展されます。
(上垣)