2026年4月23日木曜日

求人!シケンジョの仲間を募集します!

山梨県産業技術センターでは、令和9年度の4月から一緒に仕事をする仲間『研究職(デザイン)』『研究職(機械)』を募集します。

大学卒業程度、21~35歳の方(平成3年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた者)が基本的な対象となります。
※上記期間以降に生まれた方も対象となる場合があります。詳細は下記リンク先でご確認ください

『研究職』は、山梨県庁の職員、つまり地方公務員の中でも、一般的な『行政職』とは違い、技術系の専門職です。

今回のシケンジョテキでは、そのうち『研究職(デザイン)』について、ご紹介しようと思います。
ちなみに、この原稿を書いている私(五十嵐)も、実は『研究職(デザイン)』の職員です


『研究職(機械)』については、こちらの山梨県職員採用情報サイトインタビュー記事をぜひご覧ください。「研究」業務についてのページもこちらにあります。



私たちの仕事は、「研究」職の名のとおり、デザインに関する研究の他、技術支援、人材育成、情報提供、事業化支援など、技術・デザイン面から地域産業の健全な発展を支えることが使命となります。

今回募集される枠の採用試験は、受付が5月1日(金)~20日(水)、一次試験が6月21日(日)となります。
詳しくは下記のリンクからご覧ください。


〇令和8年度試験案内(令和8年5月1日配布開始予定)

では採用試験合格のあかつきには、どのような仕事が待っているのか、Q&Aで簡単にご説明します


Q. 採用されると、どの部署に配属される?


試験に合格し、晴れて『研究職(デザイン)』として採用となったあと、働く職場がどこになるかというと、下の図に示したように『山梨県産業技術センター』となります。

現時点では『研究職(デザイン)』の職員がいるのは、甲府の『デザイン技術部』と、富士吉田の『繊維技術部』の2か所があり、基本的にはこのどちらかになります。


Q.この仕事を選ぶとどんな良いことがある?


◆研究者として


まず4年制大学卒業ですぐに「プロの研究者」になれる職場は、とても珍しいです。「研究職」という職名のとおり、「デザインの研究を仕事にしたい」という人には近道と言えるでしょう。

また「地域産業振興」の拠点であることから、地域産業との接点が非常に大きいです。伝統ある地域産業から先端産業まで、さまざまな産業の職人や経営者の方々と一緒にものづくりの研究ができる環境は、大学等の研究機関よりも魅力的な面と言えると思います。

産業技術センターの内部を見ても、食品、化学、機械、金属、電子など、様々な先端技術のエキスパートの部署がコンパクトにまとまった職場ですので、すぐそばに多種多様な専門家がいる環境です。

異分野の専門家同士と学び合いコラボすることで、「デザイン+〇〇」という相乗効果を生かしやすい環境だと思います。

そして人材だけでなく、様々な加工機、試験機にアクセスできる仕事だということも大きな魅力です。デザイン技術部では、ハイエンドな3Dスキャナー3Dプリンター、繊維技術部では本格的な電子ジャカード織機など、かなり高価な装置も保有しています。産業技術センター全体では、さらに多種多様な装置があります。

産業技術センターが保有する加工機、試験機の装置、作れるもののバリエーションの広さを考えると、山梨県のものづくり産業全体の縮図のような存在ですので、その気になればどんなものでも作れる可能性がある職場と言うことができます。



◆デザインの専門職として


デザインの専門職とはいえ、具体的なデザインワークが求められる場面は必ずしも多くありません。地元の民間デザイン業と競合することなく、デザイナーやクリエイターの方々と協力しあい、役割分担しながら仕事をするスタイルです。

ですので、絵を描くことやデザインワークが苦手だけど、デザインに関わりたいという方でも問題なく活躍できる職場と言うことができるでしょう。もちろんデザインワークが得意な方はそれを活かせる場面もありえます。

「地方公務員」というと、ちょっと堅い仕事に聞こえるかもしれませんが、創意工夫次第によっては、(このシケンジョテキをお読みの方はご存じかと思いますが)非常に様々なことにチャレンジできる職場だと思います。

たとえば山梨デザインアーカイブという、WEB上のアーカイブを作ったプロジェクトは、「研究」という形態で着手されましたが、デザインの情報インフラを構築し、その後の継続的な運営も行っているものです。「研究」から始まりつつ、それを超えた社会実装までを手掛けた事例と言えます。

下の画像/『山梨デザインアーカイブ』甲府のデザイン技術部で開発されました。山梨の様々なデザイン資源を集約し、デザイン開発に活用できるよう整備されています。



それだけでなく、このブログ、シケンジョテキもそうですし、やまなしハタオリ産地バスツアーなども、上司からやれと言われたものではなく、担当者の「やってみたい」という発意から生まれたものです。

あなたが思い描いた「こういうものがあったらいい」というビジョンを、公的資金を活用して実現し、世の中になかったものを創ることのできる仕事、という面もあります。

また、山梨県では最初の図にある『山梨デザインセンター』が2024年に設置され、山梨県出身で世界的に活躍するプロダクトデザイナー、深澤直人さん柴田文江さんをはじめ、ビッグネームが名を連ねており、様々なプロジェクトが進められています。

今回の配属先となる『山梨県産業技術センター』は、所属する部局が違いますが、「兼務」による人事交流もあり、また具体的な仕事でも関わることがあります。世界的デザイナーと一緒に仕事ができる可能性があるのは、大きな魅力ではないでしょうか。

また富士吉田の繊維技術部では、シケンジョテキでもおなじみの様々なプロジェクト、フジヤマテキスタイルプロジェクトハタオリマチフェスティバルFUJI TEXTILE WEEK、などが地元で行われており、多方面のデザイナー、クリエイター、専門家たちと一緒に協力して、地域産業文化を盛り上げていく活動に参画できます。

自分の専門性を活かし、魅力的なプレイヤーたちと協力しながら、地域が新しく生まれ変わっていく場面を見届けられるのは、地域に根差した『山梨県産業技術センター』ならではの仕事の魅力と言えるでしょう。



Q.デザイン開発の事例にはどんなものがある?


仕事の中から生まれた新しいプロダクトや素材について、いくつかの具体的な事例を簡単にご紹介します。

ほうとう鍋の「ぐつぐつ」。
甲府のデザイン技術部で開発されました。
2025年グッドデザイン賞を受賞しています。今秋発売が予定されています。

甲府のデザイン技術部で開発された素材、ニホンジカの皮革を真っ白に加工する技術開発から生まれたシリーズ。甲州印伝の技法とともに様々な商品化が進んでいます。


デジタルジャカード技術の開発とそれを活用した商品化
富士吉田の繊維技術部で開発されました。シケンジョテキでも過去に何回かご紹介している技術です。

2018年5月24日 こもれび誕生!
2021年6月25日 『星降る森』誕生!


やる気次第で様々な可能性がある職場だということがお分かりいただけたでしょうか?

これまでの歴史を受け継ぎ、新しい山梨の時代を切り開いていく意欲ある方、ぜひお待ちしています!


(五十嵐)