2022年11月7日月曜日

特別企画/100年前のヨーロッパテキスタイル ~ジャカード編~

シケンジョには、明治~大正にかけて収集された数千点に及ぶ100年以上前のヨーロッパ生地見本が保管されています。



過去の投稿でも、その中からいくつかを紹介してきましたので、もしかしたらご存じの方もいるかもしれません。


今月末、これらの一部がおそらくこの100年間余りの歴史で初めて、東京の美術館で展示されることになりました。

『DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン』

会期 2022年11月30日(水)~12月19日(月) 毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00 ※毎週金曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催 NHK、国立新美術館

2022年、日本を代表するプロダクトデザイナーの一人、富士吉田市出身の柴田文江さんが、「DESIGN MUSEUM JAPAN」プロジェクトの中で、山梨のデザインの宝として甲斐絹を取り上げてくださり、NHKの番組で放映されたことは前々回の投稿DESIGN MUSEUM JAPAN 山梨展「甲斐絹」千年続く織物 “郡内織物”のルーツ でお知らせしました。

国立新美術館では、これも多分史上初めて、シケンジョに眠る甲斐絹の生地見本10点が展示されることになりました。ヨーロッパ生地見本は、甲斐絹とともに、その当時の郡内産地の人々がヨーロッパから何を学んでいたか?をお見せするために一緒に展示されます。

今回の展示にあたり、約500枚の台紙に貼られた数千点の生地を2時間かけて見返す作業を行いましたが、展示されるのは台紙はたった4枚。1%にも満たない量です。

展示されない生地のなかにも面白いものがたくさんあるのに、誰にも見てもらえないのはもったいないので、その中からセレクトした逸品約100枚を3回シリーズでお届けしたいと思います。

今回は「ジャカード編」、第2回は「ストライプ・チェック・無地調編」、第3回は「プリント・ほぐし編」です。

ここから先は写真だけでお送りします。全52枚、じっくりご覧ください。



















































(これだけ刺繍が混ざっていました)


今回は以上です。いかがだったでしょうか。

単純に美しいというより、奇想天外なアイデアと、それを実現化する情熱の強さが伝わってきました。

次回もどうぞお楽しみに!


(五十嵐)