2021年5月6日木曜日

coconogaccoと合同展示、『クリエーションの分解展』開催!(前編)

2021年4月17日(土)~25日(日)、富士吉田市内のギャラリースペース「FUJIHIMURO」で、coconogaccoと山梨ハタオリ産地の合同展『クリエーションの分解展』が開催されました!









「ここのがっこう」は、2008年にwrittenafterwardsの山縣良和さんが設立した、ファッションの本質を学ぶ学校。

「クリエーションの分解展 」は、「ここのがっこう」の2020年度受講生の修了作品と、山梨ハタオリ産地でこの1年のあいだに取り組まれた試作開発の成果品を、合同展示するイベントとして開催されました。

デザイナーとものづくりの現場がより双方の理解を深め、歩み寄るきっかけを作ることで、それぞれのクリエーションを高め、マッチング機会を創出していくことが狙いです。


エントランスをくぐると、まず土の上で分解されていく衣服のオブジェがお出迎え。
これは、2021年3月16日、国立新美術館で行われた「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」2021-22年秋冬コレクションのショーで、山縣良和さんが行ったインスタレーション作品『合掌』の一部です。

衣服が土に還っていく「分解」プロセスを作品にしたもので、この土は山梨県の養蚕農家から分けてもらったものだそうです。

3月のインスタレーション『合掌』では、合掌造りを模した巨大な写真パネルに山梨県内の職人の写真が使われていました。

『合掌』について、Fasihonsnapによる記事がこちら。
https://www.fashionsnap.com/article/fumitoganryu-21aw-show/








 こちらが全体のイントロダクション。





エントランスをまっすぐ進むと、山梨産地の展示室です。

コロナ禍のなかで取り組まれた山梨ビヨンドコロナプロジェクトの試作開発の成果品の一部、9つのプロジェクトと、その開発プロセスが展示されています。

9つのうち7つは、東京造形大学のテキスタイルデザイン専攻学生との試作開発「フジヤマテキスタイルプロジェクト」です。

今年は学生とハタヤさんが一度も会わずリモートで開発を進める「テレワークバージョン」として行われました。

作品と一緒に掲示してある展示プロセスのチャートはシケンジョが取材し作成したものです。チャートの詳細は、「ハタオリマチのハタ印」のレポートで読むことができます。ぜひご覧ください!








Fumi Hotta Design × (株)前田源商店





武藤株式会社 × 古屋萌那 (東京造形大学 学部3年 染・初参加)






(株)前田源商店 × 吉本悠美(YUMI YOSHIMOTO)








舟久保織物 × 橋壁里奈 (東京造形大学 学部3年 織・初参加)





渡辺明彦織物 × 田島美明 (東京造形大学 学部4年 織・初参加)







watanabe textile × 鈴木智恵 (東京造形大学 学部4年 織・初参加)








(有)田辺織物 × HSU LI (東京造形大学 大学院2年 染・初参加)








(株)槙田商店 × 品川悠佳子 (東京造形大学 大学院2年 織・2回目)








光織物(有) × 貝原海帆 (東京造形大学 学部4年 染・2回目)











以上、山梨産地分の展示でした。











次回は、coconogaccoの展示をご紹介します。



(五十嵐)