ブランド化が進むにつれて、それぞれの自社商品の知的財産権取得への動き(前回は座布団のcocioroso(コシオロッソ)をご紹介)が出てきています。
県でも産地ブランド化への支援について、デザインを含む技術的なお手伝いをさせていただいているところですが、「商標や特許」に関するお問い合わせが徐々にでてきていることは、自然な流れなのであろうと思います。
シケンジョでやまなし産業支援機構の知的アドバイザーをご紹介し、昨年秋ごろに商標登録への仕込みをしていた (有)渡小織物(watasho orimono)の渡辺太郎さんから、このたびネクタイブランド「TORAW」がスピーディに登録に至ったとのご報告をいただきました。
TORAWさん登録完了です。
タロウ、タロウさん・・・トラウさん。
「太郎さんてトラなんですよ、TAROW、AとOを入れ替えてTORAW」
言葉遊びのひとつで、構成する文字を入れ替えて、別の意味にする「アナグラム」というものがあります。
例1)みかん→みんか
例2)DORMITORY(学生寮 )→DIRTY ROOM(汚い部屋)
アナグラムの自動生成サイトで「shikenjyoteki」を試してみます。
Anagrams for: shikenjyoteki
1287 found. Displaying first 9:
Seine Kith Joky
Eh Kinkiest Joy
Eh Inkiest Joky
Eh Jokiest Inky
Eh Jitney Kiosk
He Kinkiest Joy
He Inkiest Joky
He Jokiest Inky
He Jitney Kiosk
・・・・アナグラムは新商品のネーミング技術として利用されています。
渡小織物三代目の渡辺太郎さんのネクタイ。
コンセプトは<トラッド(トラディショナルtraditional伝統的)>な織物。
新しいトラディショナルを織る。
トラッドと、プロデューサー渡辺「太郎」のアナグラム(タロウ→TAROW→アナグラム変換→TORAW)からネーミングされました。
ネーミングは 2015春ギフトショーにおける富士吉田織協+西桂町2社のブースデザインを手掛けた高須賀活良(たかすかかつら)氏。
下の写真中、TORAWのロゴの上にあるのはトラマークのデザインです。
こちらのデザインはテキスタイルデザイナーはしもとなおこさんが手掛けたものですが、採用されるまでには様々な候補があり、お辞儀しているトラのデザインもあったとのこと。
トラ誕生のプロセスも面白いので、次回にはぜひご紹介したいと思っています。
シルク100%、極細糸の高密度な織りによるクオリティの高さが伺えます。
織りネームのTORAWさんを拡大してみます。
キメ細かな線で、シャープに表現されています。
2015/2/5の記事より。
太郎さんご自身登場による話題のパンフレット。
この写真撮影及びパンフレット制作はシケンジョテキの技術者研修にいらした渡辺竜康氏(写真家かつ織物業) によるもの。 (記事名:シケンジョテキスタイル研修(高精細写真織り用の画像処理テク)、実施中)
竜康さんは(有)渡小織物(watasho orimono)さんのご近所です。
産地の方々が協力しつつ、それぞれの自社商品の特徴を出していく、ヤマナシハタオリトラベルというユニットでの活動は、注目度も急上昇中、産地ブランド化への動きとして非常に面白いです。
*イベントのお知らせ*
2015/3/27,28に
都内のホテル「クラスカ」(のスイートルームを貸し切り!)でTORAW初の単独展示会の開催が決定!詳細が決まり次第お知らせいたします。
(上垣)