11月27日、「株式会社スマイルズ」御一行様が郡内織物産地見学にきていただきました!!
「株式会社スマイルズ」は食べるスープのスープ「Soup Stock Tokyo」や新しいセレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」、ネクタイブランド「giraffe」などの斬新な切り口の事業展開で有名な注目企業です。
今回は「ヤマナシ ハタオリ トラベル 産地見学バスツアー2012秋冬」のご案内をしたことがきっかけとなり、バスツアー前日にオーダーメードのスペシャル産地ツアー&セミナー開催、そして夜は山梨の織物職人のほか産業に関わる方々とスマイルズスタッフとの懇親会が実現しました!
<産地訪問編>
まず最初に向かったのは㈱槙田商店。シケンジョテキでも何度もご紹介している洋傘生地の老舗です。
写っている傘は、それぞれ違った8枚の生地で作った日傘。生地それぞれで傘を開いた時の張力が変わってくる為、なかなか形にするのが難しい日傘です。
ちなみにこの日傘はまだ市場には出ていないのですが、発注者が8枚の生地を自由に選んで作れるオーダーメード日傘として企画されたものです。
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ここは織った生地を裁断し、組み立てる為の工場。生地が鮮やかにカットされる様子にスマイルズ御一行も興味津々です。 |
こちらは傘生地の裁断用の包丁。
切れ味を維持するために、多い時は一日5回も刃を研ぐとか。
4年も使うと、上の写真のように刃は短くなってしまいます。 |
槙田商店の次に向かったのは、リネン織物を得意とするテンジン。古い織機であるシャットル織機でなくてはつくることのできないセルビッチ(織物のミミ)の話や織物の設計図にあたる紋紙の話などをしてもらいました。
たまたま行われていた、タテ糸をつなぐ作業。
ちなみに、染物に比べて織物が小ロットに対応できないのは、違った生地を作るとき、一回一回タテ糸を結び直さなくてはいけないことも大きな要因です。
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織物の設計図にあたる紋紙。この穴のあいたパンチカードを織機に読み込ませることで織物組織やストライプなどを作っていきます。
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<特別セミナー編>
産地見学を終え、次は遠山正道社長による特別セミナー「世の中の体温をあげる」が始まります。今回は河口湖の湖畔にあるスマイルズの施設をお借りして、築50年という雰囲気たっぷりな会場でセミナーを開くことができました。
セミナー後は遠山正道社長、スマイルズメンバーの方々との交流会も開かれました。
(セミナー告知フライヤーより)
「やりたい!」という意思がないこと、「美意識」がないことが何よりのリスクだ、という遠山正道氏が作り上げた、数々のブランドを運営する㈱スマイルズ。当たり前のように見えてなかなか出来ないことや、人の心をあたたかくするさまざまなビジネスを、さすが、と思わせるニクいやりかたで次々に実現する遠山さんは、いったいどんな熱源をエネルギーに動いているのでしょうか?冷え込み収縮していく時代を熱くさせる、地方産地のための熱源セミナー!
遠山正道氏
1962年 東京生まれ。1985年三菱商事株式会社入社。1999年、『Soup Stock Tokyo』第1号店をオープンさせた後、2000年に三菱商事初の社内ベンチャー株式会社スマイルズを設立、代表取締役社長に就任。2006年、ネクタイ ブランド『giraffe』、2009年、新しくユニークなコンセプトのリサイクルショップ『PASS THE BATON』を展開、2012年10月には”ツートーン”をテーマにしたアパレルブランド『my panda』初のショップを渋谷パルコにオープンした。またNY、赤坂、青山などで個展も開催するなどアーティストとしても活躍。近著に『成功することを 決めた』(新潮社)
遠山社長のセミナーを聞きに山梨の西や東から産業に関わる方々が集まってきています。 |
セミナーの題名「世の中の体温をあげる」の通り、話を聞いている内に会場の体温があがっていくのを感じました。 |
みなさん真剣です。 |
<交流会編>
ヤマナシの体温があがったところで、スマイルズメンバーとの交流会が始まります。
こちらはなんとピザ窯!! 料理は薪割りからスタートです!!! |
ピザの材料。「ご自由に載せて、ご自由にお焼きください」スタイル。 |
なんとこの日の為にスマイルズからシェフまで来てくれたんです!
興奮しすぎて写真を撮り忘れてしまったのですが、直径1m近くある鍋で作るパエリヤもあったんです!感動です!!
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氷点下の中みんなでピザを焼いています。 |
差し入れの県産品。
勝沼醸造の甲州ワインにヤハタイモ。
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遠山社長の周りは笑顔があふれます。 |
日本家屋にマッチしたやさしい蝋燭の光 |
置いてあるものは和のモノばかりではないのですが、日本らしさを感じる内装です。 |
机に置かれたざくろがなんともお洒落。 |
遠山社長の描いたタイル画。 |
遠山社長やスマイルズメンバーと山梨県の方々がつながることで、何か始まりそうな予感がする一日となりました。この素敵な出会いが、大きな熱に変わり、大きな時代の流れになっていけたらと思わずにはいられませんでした。そのお手伝いをシケンジョとしてもできたら嬉しいです。
遠山社長、スマイルズの皆さま、本当にありがとうございました。
(高須賀)