2011年8月18日木曜日

ドリフターズ・サマースクールバスツアーin山梨 「生地をもっと知ろう」

シアタープロダクツの金森香さん、フジワラテッペイアーキテクツラボの藤原徹平さん、プリコグの中村茜さん率いるNPO法人ドリフターズインターナショナルが主催しているドリフターズサマースクールの受講生さんたちが我が郡内織物産地にやってきてくれました!!!!
シケンジョでは名だたるデザイナーの方々とエネルギッシュな若きクリエイターを出迎えるべく、ここ数週間は準備に準備を重ねウェルカム体勢を整えていました。
今年で二年目になるドリフターズサマースクールとは、一般から応募したクリエイターがダンス、ファッション、建築、制作の4コースに分かれ、ジャンルの垣根を超えたクリエーションを行う、夏のスペクタクルな企画です。総勢70名の若き才能が一丸となり、一つの作品をうみだすエネルギッシュな公演は、この夏必見です。
今年の公演で使われる衣装は郡内織物産地の機屋さんから提供された生地で制作されることになっています。シケンジョではクリエーターの方々に、ここの産地の生地がどの様に出来上がるのかを知ってもらい、サマースクールのクリエーションに活かしてもらえれば、ということで今回の産地見学会をサマースクールとタイアップし企画しました。
サマースクールの受講生さんたちは初めて目にする織機に興味津津。
機織りの音をサンプリングして音楽にするという人たちも現れ、産地から発想するクリエーションがさっそく始まっていました。
ますます今年の公演が楽しみです☆

 
50名近くもの若きクリエーターを出迎えるべく準備に余念のない五十嵐リーダー&巨大バス
コンピュータの原型になったといわれるジャカード織機は、もともとは紋紙という穴のあいたカードでデータを読み込ませ、布を織っていましたが、今ではコンピューターと連動しており、大きくて複雑な柄も容易に織ることができます。この織機では一度に6000本のたて糸を自在に動かすことができるそう。

機関車の様な古い織り機が現役で動いているのはこの産地の特徴。ゆっくりと丁寧に織りあげていくこの織り機でしか織れない生地も沢山あり、それらも同時に見せていただきました。
一本ずつ手作業で作られる傘作りの現場。 上糸だけで縫うことのできる傘専用のミシンやこの業界独特の道具などに受講生さんたちは興味津津。
200年以上も前の貴重な織物見本帳。ハリーポッターの世界に出てきそうなくらいの重厚な本で、とにかくカッコイイ!!バブル時代は収集家もいたらしく、一冊100万円以上の値がついたという話も‥。

サマースクールの皆さんと改めてこの産地を見ていくと、産地からでは気づかない新鮮な気づきやアイデアが生まれるのを感じることが出来ました。 何か生まれそうな予感を各々感じつつ、一行は富士吉田市で開催される午後のシンポジウムに向かいました。