デザインやクリエーションという言葉を耳にすると、流行の色や形、消費者ニーズを調査して相手の欲しがるものを考えていく作業、というイメージが浮かぶかもしれません。
デザインやファッションの学校では、そういう方法論を教えてくれるのだと。
しかし、今回の展示を見て、ぜんぜん違う学び方もあるのだということがわかりました。
ここのがっこうで重視しているのは、どこかにいる相手ではなく、自分自身の経験や感情、これまでの生き方などを徹底的に掘り下げていくこと。
ここのがっこうで重視しているのは、どこかにいる相手ではなく、自分自身の経験や感情、これまでの生き方などを徹底的に掘り下げていくこと。
作品とともに掲示されている制作プロセスを読んでみると、個人的な葛藤や願望などが赤裸々につづられていて驚くほどです。そうした作業の末に、誰にもマネのできない個性的な表現が生まれると同時に、深く掘り下げれば掘り下げるほど、たくさんの人の心に届く普遍性にたどりつくことができるのかもしれない、と感じました。
ではどうぞご覧ください。
とても1年の間に作られたとは思えない、膨大な時間とエネルギーの集積でした。
この展示会の様子は、4月18日(日)に開催されたオンラインイベント、『World Hope Forum Japan 2021』でも取り上げられ、海外2000人、国内300人の視聴者に紹介されました。
これをきっかけに、産地とデザイナーの新しいつながりが大きく進展していくかもしれません。
(五十嵐)