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2013年7月29日月曜日

作り手のための販売・接客入門!

平成25年7月22日(月)、シケンジョで「作り手のための販売・接客入門」と題し、
勉強会が開催されました。


全国の工業技術センターでももしかしたら初めてかも?
という
売り場での接客を学ぶ異色の勉強会です。

シケンジョは、いちおう正式名称で「工業技術」のセンターなので、モノ作りを支援するのが任務。
それがなぜ、販売・接客といった「商業技術」的な勉強会をするのか?

それは、私たちがシケンジョだからだと考えています。


地域の地場産業が変化に直面したいま、
誰もが既存の壁を超えることで活路を見出そうとしています。


そんなときには、枠から飛び出た新しいことを

手伝ってくれるパートナーもなかなか見つかりません。
将来には、もしかするとだれか別の人の仕事や役割になっているかもしれないけれど、
いまは担い手のいない大事なことを、「シケン」的に引き受けていく。

それもシケンジョの任務なのではないか。
それがモノづくりの助けになるのであれば、大いにやっていこう。

タテ割りのカテゴライズは、成長期の効率化を求める時代に生まれる見方です。

実際に、モノづくりの担い手たちは、
自分の作り出した価値が最終目標である消費者にどうやったら最も効率よく伝わるのか?
(=モノづくり対価としての最終的に利益率をどう上げるのか)
という大きなテーマを抱え、自社ブランドづくりや直販にチャレンジしています。

売り場で消費者を買う気持ちにさせる瞬間の精度を高めることは、

モノづくりの最終ゴールを明確化することにつながります。
これはもう立派な「工業技術」の一部と言ってOK!


そんな考え方があることを、サラッと簡潔に冒頭でご紹介しつつ、勉強会レポート、はじまります!




講師は、上の写真の眞砂絵里子さん。

自ら作るアクセサリーを販売するショップ「eclectic(エクレクティク)」のオーナーをされていますが、その前は、日本を代表する某ファッションブランドの直営店で、販売員の仕事を7年間されていたという眞砂さん。当時は
いかにもマヌカンという、身長やスタイルで勝る(ご本人談)ライバル達を抑え、売り上げトップを長年キープしてきたという販売のノウハウを、たっぷりと教えていただきました。

下の写真は、眞砂さんが作り、販売するアクセサリー。
定期的に数十万円分を買っていくという熱烈なファンもいるそうです。



手描きのパッケージがカワイイです。
眞砂さんのショップには、お客様をその気にさせるための
無数の甘いワナが仕掛けられているとか。

この手描きのパッケージもきっとそんな甘いワナのひとつですね。



紙袋の取っ手は、もともと付いていたものを外し、生地を裂いて作った手作り品だそう。
これもちょっとした工夫とひと手間で仕掛けられる甘いワナ



眞砂さんの教えを受けるのは、主にヤマナシハタオリトラベルに参加する作り手たち。

今年の夏には銀座三越8F(7/31~8/6)、渋谷ヒカリエ5F(8/29~9/11)、

都留市でのYAMANASHI FRINGE MARKET(8/4)と、
予定が目白押しなので、すぐに勉強会の成果を活かせそうです。








下の写真は、眞砂さんのリング用展示台。
リングはこの台を使ったときが一番売れ行きが良く、

またリングは丸く輪になるように並べたときに一番売れるそうです。

なぜ?と問われても答えはありません。

理屈では導き出せない、現場の知恵ですね。


そうした現場の知恵を得るためには、
時々刻々、ディスプレイ変え続け、お客様の反応を見ることだそうです。

ディスプレイについては、眞砂さんが「西宮事件」と呼ぶ、

ディスプレイの魔法としか思えない出来事のお話が印象的でした。

曰く、

西宮での販売イベントに参加したとき、
初日、イヤリングだけが8個売れ、
二日目、ディスプレイを変えたら、ネックレスが7点売れ、
三日目、またディスプレイを変えたら、指輪だけが10点売れ、
四日目からは、ようやく満遍なく売れ始めた。


そこまであからさまに結果が違うものなのか?

と驚き、ディスプレイの力を強く感じたとか。

上のものを下にしただけで、魔法がかかったように売れるモノが変わる、

ということがあるのだそうです。



そして、売り場に立った経験のある人なら誰でも気になるのが、

買う気のある客か、買う気のない客か?その見分け方は?


というポイント。眞砂先生、どうすればわかるんでしょうか??

しかし眞砂さんからの答えは、こういうものでした。

お客様のほとんどは、「買う気になる可能性のあるお客様」。
売り場では、買う気があるないを見分けるのではなく、

買ってくれるお客様になってもらうことが販売員の仕事。

そして、買う気がなかったお客様が、買いたい気持ちを膨らませて買っていただいたとき、
そのときがお客様にとっても一番うれしく、販売員にとっても一番うれしい瞬間なんです。



なるほど!

眞砂さんのお話を聞いていると、
気に入ったモノに出会って、買いたい気持ちをぐーんと膨らませ、

そして買う、という結果に至るまでが、
いかにロマンチックで幸せなプロセスであるか、が分かってきました。

買う人、販売する人、それぞれがワクワクする気持ちを高めることが

「購入」という結果を実らせるためにはとても重要なんですね。

 

眞砂さんのレクチャーは、眞砂さんが長年培ってきたノウハウそのもの。

こんなに教えてもらっていいの?というノウハウをしっかりと受け止めつつ、

実技に入ります。
いわゆるロープレ、ロールプレイングです。



ハタヤさんたちが、自社ブランド商品を手に、
お客さん役の人に向かって話しかけます。

作り手だからこその、ワクワクの生み出し方はたくさんあるはず。

それを磨いていくことは、自社の魅力をより明確にするプロセスにもつながります。





最後に、デザビレでクリエイターの方々を長年支援している鈴木淳さんより。

売り場での経験を重ねて、商品の魅力を説明するノウハウを高めることは、

直販だけでなく、最終的に「第三者に売ってもらう」という、
普段の仕事の大部分を占めるケースでも
より良く売ってもらうための情報提供に役立つ、ということを
ブランドの育成・成長の視点から教えていただきました。


渋谷ヒカリエ5F(8/29~9/11)の販売イベント『ヤマナシ ハタオリ トラベル』では、
眞砂さんが店頭に立って実地演習も予定されています。

お近くにお寄りの方、ハタヤさんたちの勉強の成果をぜひ見にきてみてください!
まずは銀座から。明日の夜、搬入であさってからスタート!6日間!
お待ちしていますー。
銀座三越8F(7/31~8/6)

渋谷ヒカリエ
5F(8/29~9/11)

YAMANASHI FRINGE MARKET(8/4)



(追伸)
今回の勉強会は、ヤマナシハタオリトラベル出展メンバーの勉強会ということで

クローズド気味に開催しましたが、ヤマナシ産地企業の方で私も受講したい、
というご希望がありましたら、ぜひリクエストよろしくお願いいたします。


(五十嵐)



2013年7月26日金曜日

新しい発色補助剤(バナジウム媒染)の研究~液黒・液クロ編~

先日、名古屋の伝統工芸「有松鳴海絞(ありまつなるみしぼり)」の産地の方より、バナジウム媒染のブログ記事を注目しており、産地への訪問及び情報交換をされたいというメール(ブログ宛ての)をいただきました。現在、日程を調整中で近日交流予定です。
 
かねてより有松鳴海絞は国際的な活動をされています。
Slow Fiber」:環境負荷の低いものづくりを掲げる
Natural Dye Workshop」:伝統的染色方法、天然染料を科学的に探究する
 
「こうした活動の中でも黒染めは大変難儀なものとされ、藍染とコチニールを重ねる方法及びタンニンと鉄媒染の方法、いづれも満足な結果が得られないケースもある中で、堅ろう度の高く濃色なバナジウム媒染はとても魅力的である」とのこと。
 
シケンジョではバナジウムを新しい発色補助剤等として
H23-H24に濃黒色(HP参照)について
H25-H26は濃緑色をターゲットに研究していきます。
 
ヤマナシ産地では既にこれらの技術について研究発表会等を経て周知した結果、現在、世界遺産登録となった富士山のイメージを重ねた草木染め商品として、先行投資で産地の企業実用化(糸段階で染色する先染め商品:ネクタイ、マフラー・ストール等)しています。
 
絞りの産地との交流から、新たな展開も期待されます。
 
さて、今回はすべて携帯カメラによるものでいつもより写真が綺麗ではありませんが、
 
最近のテストの様子をお伝えいたします。
 
 左の入れ物に見える僅かな青い粉末が発色補助剤のバナジウム。

最適染色条件を見つけたことにより、ほんのわずかな量で、従来得られなかった濃黒色に発色できます。

黄土色の粉末は天然染料のゴバイシ。

実際の染色で用いる量の比率でスケールダウンしてあります。


 水を加えて、80~100℃で約1時間加熱しました。

バナジウムの効果(左の黒)!

この黒い液体はなんぞや? ということで・・・・。

分析装置にかけるために、ろ過&希釈して。

 液体クロマトグラフ質量分析計(通称:液クロ)、という装置で成分を探ります。

 
どんな成分が検出されるか。
 
結果をまとめたらご報告いたします。
 
液クロ以外にも、さまざまな分析方法も試みているところです。 
 
(上垣)

2013年7月18日木曜日

夏の産地訪問バスツアー2013 開催決定!!

6月に好評開催のバスツアー、夏も開催が決定しました!!

ヤマナシ織物産地にバスで訪問し、生地が生まれる現場で作り手に出会う日帰りバスツアー!


ヤマナシ産地は
富士山のふもとにある、富士山に一番近い織物産地です。

東京から高速バスで90分と日帰りOKの意外に近い距離、

そして標高600~800mの冷涼で美味しい空気と自然に囲まれたリゾートエリアでもあります。

猛暑の都会を抜け出して、避暑地でモノづくりを学び職人に出会うツアーに参加しませんか?


「ヤマナシハタオリトラベル夏の産地訪問バスツアー2013」は、
世界文化遺産・富士山のふもと、富士吉田市内の染色工場、織物工場、整理加工工場を巡り、
ヤマナシ産地の作り手に出会うツアー、

そしてB to Bのビジネスマッチングを主眼としたツアーです。

対象はクリエイター、デザイナー、ブランド企画担当など
デザイン・ファッション産業などで働く方、
ショップ、バイヤーなど小売り業界の方、そして
モノづくりの魅力を伝えていただける
プレス・出版関係などの
プロフェッショナル限定とさせていただきます。



写真下:6月に開催されたバスツアーより



 


さらに、夜には富士山 世界文化遺産
の構成資産、北口本宮冨士浅間神社で開催される
日本三奇祭「吉田の火祭り※ を視察予定です。

※8月26-27日の二日間開催される祭りのうち、2日目の通称「すすき祭り」を見学予定です。



富士山が世界遺産に登録されて初めての火祭りです。

この機会にぜひ!


バスツアーへのお申込みはこちらから。
チラシPDFはこちらからダウンロードしてください。




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*日程 平成25年827日(火)  
    10:30 新宿駅西口集合、出発
    12:10 昼食(市内うどん屋)
    13:00 見学[(有)妙高富士染工場、(有)羽田忠織物、(株)アルル、高山織物整理(株)] 

    17:30 情報交換会・夕食  会場:「酒楽食彩さなだ」を予定
    19:00 すすき祭り見学


    20:00 終了、東京へ 21:45新宿着

  ※訪問先・訪問時間は都合により予告なく変更される可能性があります。

 

*実施主体
  主催:富士工業技術センター
  協力:山梨県絹人繊織物工業組合

 

*定員 15名
  ※基本的に産地企業の取引対象となり得る業界関係者及び出版・報道関係者に限らせてい    ただきます。
  ※定員を超えた場合は抽選となる場合がありますのであらかじめご了承下さい。


*参加費  4,000円程度  ※昼食・懇親会実費負担


*参加申込  こちらのお申し込みフォームにアクセスし必要事項を入力してください。


*お問い合わせ
  山梨県富士工業技術センター 繊維部技術支援科(五十嵐、上垣、秋本)
    TEL.0555-22-2100  FAX.0555-23-6671   fj-seni@pref.yamanashi.lg.jp

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*過去のバスツアー  下記「シケンジョテキ」バックナンバーをご覧ください。



2013年6月14日 ヤマナシ ハタオリ トラベル 産地見学バスツアー 2013JUNE
http://shikenjyo.blogspot.jp/2013/07/2013june.html

2012年12月14日 ヤマナシ ハタオリ トラベル 産地見学バスツアー 2012秋冬/西桂編
http://shikenjyo.blogspot.jp/2012/12/2012.html

2012年11月28日 ヤマナシ ハタオリ トラベル 産地見学バスツアー 2012秋冬/富士吉田編
http://shikenjyo.blogspot.jp/2012/12/20121.html

2012年8月27日 ヤマナシ ハタオリ トラベル 夏の産地見学バスツアー
http://shikenjyo.blogspot.jp/2012/09/blog-post_19.html

2011年11月25日(前篇) 富士山麓の織物工場でつくり手に出会うバスツアー2011
http://shikenjyo.blogspot.jp/2011/11/blog-post_30.html

2011年11月25日(後編) 富士山麓の織物工場でつくり手に出会うバスツアー2011
http://shikenjyo.blogspot.jp/2011/12/blog-post.html

2011年8月26日 都内クリエイターによる織物産地工場見学ツアー
http://shikenjyo.blogspot.jp/2011/09/in.html

2011年7月22日(前篇) ドリフターズ・サマースクールバスツアーin山梨 「生地をもっと知ろう」
http://shikenjyo.blogspot.jp/2011/08/in.html

2011年7月22日(後編 )ドリフターズ・サマースクールバスツアーin山梨 「生地をもっと知ろう」
http://shikenjyo.blogspot.jp/2011/08/blog-post_18.html



ご参加、お待ちしています!!


(五十嵐)

2013年7月10日水曜日

ヤマナシハタオリトラベル 産地見学バスツアー2013JUNEレポート!

2013年6月14日(金)、今年度最初のヤマナシハタオリトラベルを開催しました!
西桂町の路地を歩くハタオリトラベラーたち。

参加者はテキスタイルデザイナー、プロダクトデザイナー、ファッションデザイナーなど、
第一線で活躍するデザイナーの方々が主体。

お互いに興味はあるけど、なかなか接点のない産地とデザイナー、
その両者をつなげる機会として生まれたのが、このバスツアーです。


今回、初めて産地を訪れたという参加者も多くいました。

そして、たくさんの出会いが生まれたようです。まずは参加しての感想を、アンケート結果から見てみましょう!

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
今回の内容は予想を遥かに超えていたので大満足です。1日の日程での内容としては最高じゃないでしょうか。


想像以上に充実したバスツアーでした。ご招待くださりありがとうございました。このツアーはもっと多くのデザイナーやバイヤーに絶対に参加してもらうべきだと思いました!


職人さんの熱意や人柄、門を開いてくれる開放感がある。お互いに切磋琢磨している感じ、横の繋がりがあること、研究熱心な印象。


このように自治体が主となり、ツアーをやっていただけるとデザイナーとしてはとてもありがたいです。これからもぜひ続けてください。


土地を愛して、情熱を持った仕事をされている方々との交流はとても素晴らしいものでした。また、そう言った方々と仕事をさせていただければ、本当に良いモノができるのではないかと思います。世界に誇れる日本のモノを発信していけると思います。


一ヶ月以内に、再度お伺い致します


職人さんの熱意と協力的な姿勢に励まされ、デザインを形にすることができるかもしれないと希望を持てることができましたし、いつか挑戦できるよう努めていきたいとおもいます。


産地の方々と対面でお話することができて本当に良い機会だったと思いました。未来に向けて強みを活かしていこうとしている部分、現状苦しい部分、色々な思いがあることを強く感じました。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 
 

ちょっと宣伝ぽくてすみません。
でもありがたい言葉の数々、主催者として感無量でした。

ではさっそく、その様子を写真でレポートします。

まずは人呼んで「天然素材を極める熟練ストールファクトリー」武藤㈱
中央の男性が社長の武藤英之さん。


生地を広げて
早くも女性の心をつかんでいます。(男性の心も)


武藤さんの社屋の庭で干されている生地。手作り感満載。

昔ながらのシャットル織機でのものづくりの現場に、参加者のくいつきも良好です。

なんと、このバスツアーに参加した方で、
すでに武藤(株)さんの生地を自分のブランドにと、
自力で武藤さんのところを再び訪れた方もいらっしゃいます!
バスツアーの出会いが新商品になって生まれて来る、最初の事例になりそうです。


次は人呼んで「産地最大級ジャカードを駆る国産洋傘の始祖」、(株)槙田商店

1866年から続く老舗の6代目、槙田洋一さんがお出迎え。

下は毎回人気の傘の裁断・縫製ライン。職人のハタノさんの話術、プレゼンは回を重ねてレベルアップして、いまやエンターテイメントの域です。


ハタノさんの技を見つめる真剣なまなざし。


そして今回、ついに海外からのバスツアー参加者が登場!

台湾出身の謝仁欣(HSIEH JEN-HSIN / シャ・レンシン)さん。
女性は通訳をしてくれた
尤楷茵(ユウ・カイイン)さん。
2013年2月のroomsで発表されたアッシュ・ペー・フランスの新アパレルブランド、
DARIO」のデザイナーです。

記念すべきインターナショナル・ハタオリトラベラー1号、2号さん。

昨年発表され好評の、槙田商店の新商品「moZaiQue(モザイク)」!
ひとコマごとに違った生地が貼られた、
服地・傘地を自らデザインして開発するハタヤさんならではの商品です。

織機を見つめるのはテキスタイル&インテリアデザイナーの河東梨香さん。



じっと織機を見つめるのは青山のストール専門店「独楽」のオーナー、小引さん。

そして午後、次のハタヤさんに行く前に北口本宮冨士浅間神社へ。
富士山が世界文化遺産に登録されたのは、この日から一週間あまりあとのことでした。

富士山の神である「木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)」を祀るこの神社は、
世界文化遺産の構成資産のひとつです。

この日は大規模な修復中。よく見ると、両脚にあたる柱が宙に浮いています。

浅間神社の手水舎。織物にはなくてはならない富士山の湧水が美しいです。

ここで、龍の口からこぼれる水の飛沫が、丸い滴のまま水面を走って行くのを発見しました
2ミリくらいの球形のままツーっとアメンボのように。
謎の現象…。
水ってそういうものでしたっけ??パワースポットならでは?
こんど行かれた方、確認してみてください。

大吉を引き当てたデザイナーの茶畑ゆかさん(ucou)。


そして神社のあとは「晴れの舞台を彩るキラキラ☆テキスタイル」の宮下織物㈱

宮下織物を支えるテキスタイルデザイナーの宮下珠樹さんが、デザインを織り組織の複雑な集合体である織機データに変換する工程を説明してくれています。
これができるテキスタイルデザイナーは、産地の中にもなかなかいません。
(黒い画面上の気になる文字は、たまたま映ったスクリーンセーバー。珠樹さんの意志とはまったく関係ありません)


地元テレビ局の取材も入りました。

テキスタイルデザイナー渡辺絵美さん(後ろ姿ですみません)が紹介するテキスタイルに興奮する参加者のみなさん。






上の写真と同じ瞬間をNHKニュースで放映している映像を捉えました!
(c)NHK甲府 まるごと山梨


そして次はシケンジョへ。
甲斐絹をはじめとする古い生地資料を見学。


いつも人気のPAKI PAKI

いつもバスツアーを一緒に開催してくださっている鈴木淳客員研究員(デザビレ村長)。

ヤマナシ産地は第二のデザビレのようになりつつある感じがします。


そして最後の訪問先、人呼んで「コラボウェルカムなネクタイソルジャー」、㈲渡小織物

秋冬向けネクタイ生地づくりの最盛期でしたが、快く歓迎してくれた渡辺太郎ソルジャー。
 

クールビズの逆風の中、ネクタイにこだわりつづける本格派です。
渋いビジネスタイからファッショニスタや女子向けのポップなものまで。

そして数々のコラボ商品!
ネクタイはルールさえきちんと押さえれば、数本単位からの小ロットでコラボも可能!

東京造形大学生とのコラボ事業FUJIYAMA TEXTILE PROJECTにも初年度から参加しています。

工場の中で目につくのが、シルクの緯糸の在庫!
色・柄を緯糸メインで出すネクタイ工場では、色とりどりの糸がストックされています。



そして休む間もなく、交流会へ。

この時間は、訪問先以外の機屋さんとの交流ができる
貴重な機会になっています。

ネクタイソルジャーのMCが会場を盛り上げます。
事前にバス内で「職人はみな内気なので、リアクションをぜひ大目に」
 とお願いしていたのですが、
参加者からは「イヤ全然違ったですね」の声…。
そういわれても言い返せないくらいのノリノリなオンステージでした。




最後は記念撮影!
今回のバスツアーでは、以下の方々が参加してくれました。

この出会いから、沢山のビジネスが育つことを祈っています。

その他ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。


[バスツアー参加企業・ブランド]

アッシュ・ペー・フランス ㈱/DARIO 謝仁欣(シャ・レンシン)さん

・同/WALL原宿 尤楷茵(ユウ・カイイン)さん

・同
生産本部 高木忠晴さん

・同
rooms 石塚杏梨さん

tonaデザイン事務所 河東梨香さん

独楽㈱ 小引 由紀子さん

+st 辰野しずかさん

ucou 茶畑ゆかさん

CPKOO about the living(セーペルクー) 豊福教子さん

FUMI NARASAKI 楢崎ふみさん

・A.Dupre 西本 英人さん

・アトリエ1/4 波津あゆ子さん

Romei 林宏美さん

m.ripple 村上 裕宣さん

Layout produced by persianworld.,co.ltd 前田里志さん


・同/ 森平有香さん



[産地企業・訪問先]
(株)槙田商店  〒403-0022 山梨県南都留郡西桂町小沼1717

武藤㈱    〒403-0023 山梨県南都留郡西桂町倉見113

宮下織物(株)   〒403-0006 山梨県 富士吉田市新屋1515-1

・(有)渡小織物    〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田5826


[産地企業(交流会参加者 ※訪問先以外)]
山崎織物(株)    〒403-0022 山梨県南都留郡西桂町小沼1696

(有)テンジン    〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田1851

・(株)オヤマダ    〒403-0016 山梨県富士吉田市松山5-12-5



(五十嵐)