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2012年12月12日水曜日

「ヤマナシ ハタオリ トラベル」産地見学バスツアー2012秋冬 第1弾

11月28日に、「ヤマナシ ハタオリ トラベル 産地見学バスツアー2012秋冬」の第一弾
「富士吉田編」が行われました!!

このツアーはヤマナシ産地で生地が生まれる現場をめぐり、織物職人と出会うものづくり系日帰りバスツアー。織物産地と一緒に仕事をしたいデザイナーさんに人気の、ビジネスマッチングツアーです。

今回まわったハタヤさんは富士吉田市にある4社!!
宮下織物 株式会社 (晴れ舞台を彩るキラキラ☆テキスタイル)
有限会社 田辺織物 (ギラギラ金襴&座布団地のアルチザン)

●有限会社 渡小織物 (コラボウェルカムなネクタイソルジャー)
山梨県織物整理 株式会社 (生地に命を吹き込む後加工のマエストロ)
新宿西口を朝9時に出発。シケンジョ特製の公式ガイドブックを読みながらバスの中でも予習してもらいます。朝から勉強ムード満載です。


そして到着したのが、宮下織物 株式会社。シケンジョが勝手につけたキャッチフレーズは
「晴れ舞台を彩るキラキラ☆テキスタイル」 !
その名の通り、ウェディングドレス、パーティドレス地を作るスペシャリストです。





上の生地は50年ほど前の緞子(どんす)。チャイナドレスなどに使われた生地で、「鏡のようなサテン」と謳われた濡れ巻き整経による輝きが美しいです。

テキスタイルデザイナー、宮下珠樹さんに、デザイン画から紋データ(ジャカードデータ)が作られるまでのプロセスを説明してもらいます。これはバスツアーでも初の内容です。



そして織物の品質管理になくてはならない検反作業。
熟練職人が、1枚の生地について何回も検査し、キズや汚れをチェックします。生地
1枚といっても、それぞれ数百mの生地なので、とんでもない作業量!

このとき検反中だったのは、忌野清志郎さんが最後の武道館ライブで着ていたジャケットにも使われた生地の色違い。宮下織物さん、何気にとんでもないテキスタイルを作っています!

そして次は有限会社 田辺織物。人呼んで「ギラギラ金襴&座布団地のアルチザン」、宮下織物とはちがった輝きを放つハタヤさんです。
工場敷地内に作られた特設ステージでは、金蘭生地をつかったコラボ商品などが紹介されています。




神々しいまでに金色に輝く生地、「金ザブ」に使われる生地です。
金色はラメのヨコ糸で、タテ糸は白と紫なんですね。




そして有限会社 渡小織物、人呼んで「コラボウェルカムなネクタイソルジャー」渡辺太郎さん。
富士山の見える工場敷地の特設ステージでは、数々のコラボ商品やオリジナル商品が

天日干し展示されています。


デザビレ村長としておなじみの鈴木淳客員研究員から渡小織物とデザビレ入居ブランド「ネバアランド」とのコラボ商品、リボニッシュタイの誕生秘話を伺います。


そしてシケンジョへ。
明治~昭和にかけて織られた、幻の織物「甲斐絹」の特設展示を見学。

特別ゲストとして舟久保織物の舟久保勝さんが、ほぐし織のオリジナル商品ブランド「harefune」を紹介してくれました。ほぐし織りは甲斐絹の直系子孫とも言える伝統技法です。

最後は「生地に命を吹き込む後加工のマエストロ」、山梨県織物整理 株式会社。
生地の仕上げ加工や、ニードルパンチなどの特殊な後加工の職人企業です。



これぞ、ザ・工場といった雰囲気です。



そしてサプライズギフト、ニードルパンチの体験もさせてもらいました。
山梨県織物整理さんありがとうございます!


写真ではご紹介できませんでしたが、今回のバスツアーでは工場見学だけでなく、ハタヤさんや加工工場さんに仕事を依頼するにはどうしたらいいか、デザイン上の制約やロットの問題などはそれぞれどんな特徴があるのか、というビジネスマッチングのためのノウハウを持ち帰ってもらえるよう、コミュニケーションに多くの時間を費やしました。
そのせいか、これまでのバスツアーの中でもひときわ有意義なものになったのでは!と思います。
参加者の皆さんの笑顔にもそれが表現されているようです!



次回は12月14日(金)、<西桂編>!


(五十嵐・高須賀)