ページ

2022年10月21日金曜日

DESIGN MUSEUM JAPAN 山梨展「甲斐絹」千年続く織物 “郡内織物”のルーツ

 2022年10月15日(土)~30日(日)に、NHK甲府局1FハートプラザにてDESIGN MUSEUM JAPAN~集めてつなごう 日本のデザイン~山梨展』が開催されています。

この展示は、NHKがDESIGN MUSEUM JAPANプロジェクトとして、世界の一線で活躍するクリエイターたちと、日本各地で〈デザインの宝物〉を探し、その背景にある物語を、地方各局がそれぞれ放送や展示で紹介するという全国規模の企画の一環として、NHK甲府局が実施しているものです。



山梨展では富士吉田出身のプロダクトデザイナー、柴田文江さんが、山梨のデザインの「宝」として、当センターで出会った『甲斐絹』を取り上げ、紹介してくれています。

テーマは 「甲斐絹」千年続く織物 “郡内織物”のルーツ です。



甲斐絹の現物は、この明るい部屋では退色の危険があるため、展示することはできませんでしたが、代わりに持ち帰り可能なポストカードが展示されています。


また甲斐絹の現物のかわりはポストカードのほかに、展示スタッフが古物商で見つけた、甲斐絹に近い生地が展示されています。

当センターに所蔵する甲斐絹サンプルと比較すると糸目が粗く、不均一な生地ですが、甲斐絹につながる特徴がみられます。




当センターに所蔵された甲斐絹については、以下のようなシケンジョテキバックナンバーをご覧ください。

2022年4月5日 90年前の布と暮らし~「小林孝子衣服標本資料集」と甲斐絹

2014年 4月10日 『極小の宇宙』 ~伊勢型紙と甲斐絹~

2013年 8月16日 Found MUJIに甲斐絹柄のほぐし織が登場!

2012年 8月 5日 プレ甲斐絹展

2014年 1月17日 甲斐絹ミュージアムより #10  「白桜十字詩」

2013年12月24日 甲斐絹ミュージアムより #9  「この松竹梅がスゴイ!」

2013年11月15日 甲斐絹ミュージアムより #8 「今週の絵甲斐絹3 ~松竹梅~」

2013年10月31日 甲斐絹ミュージアムより #7 「今週の絵甲斐絹2」

2013年10月25日 甲斐絹ミュージアムより #6 「今週の絵甲斐絹1」

2013年 9月27日 甲斐絹ミュージアムより #5/84年後に甦った甲斐絹

2013年 9月21日 甲斐絹ミュージアムより #4/甲斐絹展が始まります!

2013年 6月28日 甲斐絹ミュージアムより #3 シャンブレーの極致!玉虫甲斐絹

2012年 4月27日 甲斐絹ミュージアムより #2

2012年 4月13日 甲斐絹ミュージアムより #1

柴田文江さんが「宝」を求めて郡内産地を巡る旅は、「DESIGN MUSEUM JAPAN 〜山梨・郡内織物×柴田文江〜」という番組で放映されています。展示ブースでは、このときの映像を編集したものを見ることもできます。番組の視聴はこちらからどうぞ。


主催 NHK甲府放送局
協力 一般社団法人Design-DESIGN MUSEUM
会期 2022年10月15日(土)~10月30日(日)[16日間]
   9:30~17:30(※最終入館は15分前)
会場 NHK甲府放送局1Fハートプラザ
展示内容 「甲斐絹」千年続く織物 “郡内織物”のルーツ
観覧方法 入場無料/観覧自由

山梨展のほか、こうした展示が全国13地域で行われています。これらの展示物を一堂に集めた東京展が11月~12月に開催されます。東京展では、当センターの『甲斐絹』現物10点が、はじめて東京で展示される予定です。


会期 2022年11月30日(水)~12月19日(月) 休館日:火曜日

会場 国立新美術館 1E




また12月10日には、タレントの櫻井翔さんの司会によるテレビ番組が放映される予定です。郡内織物産地のルーツ『甲斐絹』が、はじめて全国放送で紹介される機会になるはずです。ぜひご覧ください!




(五十嵐)