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2019年11月20日水曜日

誕生! やまなし縄文シルクスカーフ!

シケンジョ(山梨県産業技術センター富士技術支援センター)と山梨大学(茅・豊浦研究室)

共同研究で生まれた特許技術を用いて、 (株)前田源商店による新商品、

「やまなし縄文シルクスカーフ」が誕生しました!




縄文土器に刻まれた文様「渦巻文」を、ジャカード織りで立体的に再現しています。




カラーは3色。経糸・緯糸ともに、富士山の湧水で染められた、



山梨県産100%のシルクです。


サイズは54cm×54cm。

先染めシルクならではの微妙な色合いと光沢感により、

遠目には無地調ながら、角度によって縄文柄が浮かび上がるさりげなさが魅力です。


やまなし縄文シルクスカーフ=山梨×山梨×山梨×山梨×山梨!


「やまなし縄文シルクスカーフ」の誕生の背景には、

これでもか!というくらい、いくつもの山梨のリソースが潜んでいます。

その秘密をご紹介しましょう!






1:やまなしの縄文土器の文様

写真:山梨デザインアーカイブより



「やまなし縄文シルクスカーフ」のデザインのオリジナルは、


山梨県笛吹市桂野遺跡で発掘された、

大型深鉢(渦巻文)土器
[笛吹市教育委員会所蔵/山梨県指定文化財]です。

この土器は現在、山梨県立博物館(かいじあむ)にて展示もされています。

このような渦巻文は縄文時代中期(4500年前頃)に流行したそうですが、

土器の胴部全体にこのように一面の水の流れのように渦巻文がほどこされた土器は

他に例がなく、大変めずらしい土器とされています。

山梨は「縄文王国」とも呼ばれ、縄文文化がもっとも花開いた5000年前、

もっとも栄えていた土地だったそう。


およそ5000年前の山梨生まれのデザインが、現代の技術でよみがえったのが、

「やまなし縄文シルクスカーフ」です。


2:やまなしのデザインアーカイブ


やまなし縄文シルクスカーフのデザインは、

縄文時代の逸品「渦巻文土器」がモチーフとなっていますが、

このデザインモチーフは、2016年にオープンしたサイト、


「YAMANASHI DESIGN ARCHIVE」
に登録された図案を活用しています。


山梨デザインアーカイブは、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、

自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできる

デザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクト。

甲府市にあるシケンジョ、甲府技術支援センターのデザイン技術部が

主体となって完成させたものです。「やまなし縄文シルクスカーフ」は、

このデータを活用して生まれました。



3:やまなしの絹糸





かつては全国有数の生糸生産量を誇った山梨ですが、

現在は養蚕農家はごくわずかになってしまいました。

「やまなし縄文シルクスカーフ」は、この
現在では非常に希少な、

山梨県内の養蚕農家が育てたお蚕さんから生まれた


山梨県産シルク
100%使用しています。


4:やまなしの伝統織物技術



山梨の郡内エリアは千年以上の歴史を持つ織物産地です。

明治から昭和初期には細い絹糸を巧みに操り、

「甲斐絹」の名で全国に知れ渡りました。

この技術を受け継ぐ織物職人の手で「やまなし縄文シルクスカーフ」は織られています。



5:やまなしの最新研究成果

晴雨兼用傘「こもれび」((株)槙田商店/西桂町)


「やまなし縄文シルクスカーフ」はシケンジョ(山梨県産業技術センター富士技術支援センター)

山梨大学茅・豊浦研究室の共同研究から生まれた特許技術を用いて作られました。

この技術は、上の写真にある
(株)槙田商店による晴雨兼用傘「こもれび」と同様に、

ゆるやかなグラデーションをジャカード織で表現することのできる技術です。

→バックナンバー こもれび誕生!


さらに今回は、土器のざらざらした質感を表現するために、


「こもれび」で使用した普通の繻子織のパターンではなく、

「変則繻子」と呼ばれるパターンを使ってグラデーションを表しています。





変則繻子パターンを採用したことで生まれる質感、お分かりいただけるでしょうか?

繻子織や変則繻子について知りたい方は、シケンジョテキのバックナンバー、

以上、ご覧いただいたように、「やまなし縄文シルクスカーフ」は、


やまなしの

縄文土器の文様
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デザインアーカイブ
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絹糸
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伝統織物技術
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最新研究成果
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やまなし縄文シルクスカーフ



このように、どこを切っても山梨要素がたっっっぷり詰まった、

山梨ならではのプロダクトとなっております。

現在は、山梨大学により国内外の来賓などに贈られるギフトとして採用されているほか、

次のように、一般にも発売が予定されています。


一般発売日:令和2年1月15日(水)(令和元年11月1日(金)より販売予約受付開始)

価 格:6,000円(税抜)

サイズ:54cm×54cm 

素 材:県産絹100%

予約受付:
(株)前田源商店
 電話/FAX:0555-23-2231/23-8988  メール:info@maedagen.co.jp



山梨の魅力やうんちくとともに、大切な人へのギフトとして、

あるいはあふれる郷土愛を身にまとうツールとして、

ご利用いただければ幸いです!


(五十嵐)