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2016年7月29日金曜日

ヤマナシハタオリ産地バスツアー~Fashion Creators meet ヤマナシ産地~ 開催しました!

平成28年5月23日、今年度最初のバスツアーを開催しました。

今回はファッション業界関係者に特化し


ファッションブランドとのマッチングを目指すバスツアーを企画しました。

お招きしたのは、若手実力派ファッションブランドの集合体Creators Tokyoのブランドほか、

第一線の著名ブランドが所属する東京ファッションデザイナー協議会(CFD TOKYO)のブランド、

合わせて7ブランドから、デザイナー、スタッフ総勢15名

全員ファッション関係者というバスツアーは、今回が初めてです!


 
 






今回のバスツアーは、Creators Tokyoの母体である

Tokyo新人デザイナーファッション大賞事務局との共催による開催です。



ヤマナシハタオリ産地を巡る恒例のバスツアー、写真でのレポートを中心にご覧ください!









初めての試みはもう一つあります。

ハタオリ工場を訪問前に、はじめにシケンジョでミニ展示会を開催したこと。

最初に産地の生地の全容をつかんでもらい、

顔とプロフィールをお互いに確認してから、工場や会社を巡ることとしました。



 ハタヤさん、参加者の自己紹介でミニ展示会「ヤマナシ産地テキスタイルエキシビション」がスタート。









エキシビションでヤマナシ産地の生地と職人に出会った一行は、

バスに乗って最初の訪問先、渡縫織物(株)へ。

ヤマナシ産地きっての、服地に特化した老舗です。

バスツアーで訪問するのは、今回が初めて


到着すると、まずサンプルの並ぶミーティングルームへ。

歴史を感じさせる生地のアーカイブに皆さん、さっそく食いついています。



次は工場へ。

年季の入った織機をはじめ、長い歴史を感じさせる光景が広がっています。













2軒目は、宮下織物(株)さん。

ウェディングドレス、パーティドレスなどに特化しつつ、

服地やバッグ地など様々な用途の生地を自社企画で提案しています。





半世紀ほど前に作られた緞子(どんす)。光沢のある繻子織りの地にジャカードで華やかな柄が織られた生地です。

品質管理上、重要な検反。一枚の生地を表裏合わせて8回も肉眼で検査しながら、キズも修復する職人技。



産地の中でもかなり大規模な生地のストックヤード。ファッション関係者には宝の山のよう。





2階のデザイン室では、テキスタイルデザイナーの宮下珠樹さんが、

どのように生地のデザインを織物のデータに変換するか、をレクチャーしてくれました。

ファッションのプロたちも興味津々のまなざし。



オリジナル生地ジャケットの試着タイム。



宮下織物(株)さんは、標高およそ900m、富士山の裾野に広がる森に面しています



そして、バスは西桂へ。西桂の標高はおよそ650mくらい。

西桂町で最初の訪問先は(株)川栄です。


ネクタイ地を中心に服地を手掛け、ヨーロッパ一流ブランドとも直接取り引きする実力派。


創業100年を超えます。


川村昌洋社長が熱く語る姿からも、老舗でありながら若々しいイメージが伝わってきます。





数々のハンガーサンプルが集められたミーティングルーム。

デザイナーさんたちも本気モードで生地に見入っています。






(株)川栄のあとは、徒歩で桂川を渡って、次の訪問先へ。

水の豊かな西桂の風景に癒される参加者たち。




最後の訪問先は、創業150年を迎える(株)槙田商店さん。



傘地と服地の2枚看板で活躍する、産地きっての老舗です。

工場の中に並ぶのは、大型の高速電子ジャカード。








バスツアーでいつも人気の高い傘生地の裁断工程。




デザイナーたちをトリコにしたのが、100年以上前の生地のコレクション。

ヨーロッパの芸術作品のようなテキスタイルたち。

ヤマナシ産地がジャカード織りの技術をヨーロッパから輸入する前後のテキスタイルたちです。

こうしたお手法を教材にして、ヤマナシ産地の先人たちは技を磨いていったのでしょう。




西桂の三つ峠駅でバスに乗り、訪問先のハタヤさんたちを交えての情報交換会へ。




登山客でにぎわう三つ峠は、標高1785m。

西桂町の市街より1000m以上も高い山梨百名山です。


下は、夕方になってようやく顔をだしてくれた富士山。その大きさに圧倒されます。




情報交換会では、訪問先のハタヤさんとバスツアー参加者のあいだで

いつものように熱いトークが繰り広げられました。

Creators Tokyo、CFD TOKYOの皆さんと、ヤマナシ産地の出会いから

どんな新しい生地、ファッションが生まれて来るのでしょうか。

今後にご期待ください!




(五十嵐)