スーパームーン等を観察するために、シケンジョ職員の娘さん(小学生)も、望遠鏡に双眼鏡をくっつけることを試したそうです。
今回は、繊維断面=研究中のバナジウムで発色させたウール(バナジウム付着量約0.2%)、について観察を行いました。
ブログに記されていた「コリメート式撮影法」に挑戦し、ビデオマイクロ装置との比較も行いましたのでご紹介いたします。
後日、同じ断面サンプルを使って電子線マイクロアナライザ(EPMA)という装置で、金属であるバナジウムが、断面の縁に沿ってくっついているかどうか、調べたいと思います。
******シケンジョ2F:技術相談室******
ブログ記事を見ながら、サンプルをセッティング。
達人のレベルに達しておらず、片面だけカットして、反射光での撮影にしました(髪と羊と絹と参照)。
ポイントは【マクロレンズに付け替えて、顕微鏡の接眼レンズにできるだけ近づける】ことである、と事前に聞いておりました。
約550ミクロンの穴に、釣糸(テグス)を使って(髪と羊と絹と参照)繊維を詰めて、カミソリで迷うことなく一気にカットします。赤鉛筆の先端を、スケール比較用として一緒に映しております。
接眼レンズにカメラを近づけていくと・・・・。
見えてきました、見えてきました。
クッキリと♪
******次はシケンジョ1F:機器分析室へ移動******
K:波長分散型蛍光エックス線装置
(固体、液体の金属を手軽に検出する装置、設備利用¥3,390/1H)
D: 電子顕微鏡(SEM-EDX、微小領域観察、設備利用¥4,210/1H)
サンプルによっては写真右下の赤い箱のついたイオンコーターを使って金蒸着する必要があります。
V:ビデオマイクロ装置(金蒸着等せずに手軽に400倍等の拡大観察をする装置、設備利用¥910/1H)⇒これを使います。
F:赤外線分光光度計(有機物の特徴を捉える装置、設備利用¥3,190/1H)
機器使用にご興味のある方はシケンジョまで。
拡散照明の部品(試料の上方で白く光っている部品)を取り付けたほうが、より綺麗に映すことができました。
こちらもクッキリと♪
(上垣)