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2012年7月25日水曜日

ミラノデザイン講座2012 (その1)

山梨県がプロデュースするイタリア短期留学、ミラノデザイン講座に研修生として参加してきました!(…といっても2月のことですが…)

この講座は、山梨県がミラノに本校を置くヨーロッパ有数のデザイン学校、IED(Istituto Europeo di Design)に、オーダーメイドで作ってもらった独自のカリキュラム。なんと学費はタダ、渡航滞在費のみ負担で参加することができます。

この講座、秋には第2回、来年2013年春の募集が始まります。
シケンジョテキでは、それに先立って今年の研修の様子を(遅ればせながら)ご紹介します!


2012年2月に参加したメンバーは、ジュエリーの企画・デザイン、水晶研磨彫刻の職人、紙製品メーカーの企画、織物業の若手後継者など、さまざまな分野で活躍する10人。

上の写真は約2週間の滞在の最初の朝。マイナス10度になろうかという極寒のミラノ郊外、駅までの通学風景です。

バスは通勤客で混んでましたが、現地で生活している感覚が味わえるのが個人的には楽しい経験でした。



研修先のIEDに到着です。ここはミラノの南にあるモーダ校。ファッション、テキスタイル、ジュエリーなどを学ぶデザイナーの卵が世界中から集まっています。

では、研修1日目の流れを見ていきましょう。
2012年2月6日月曜の朝9時半。登校中の学生たちであふれています。




中央はIED研修担当のフランチェスカさん、左はフォトグラファーのダリアさん。 8日間の研修中、毎日顔を合わせたスタッフの方々です。

この方は、最初の授業を担当したカテリーナ先生。ペーパーアーティストであり、アクセサリーのデザインや空間デザインなどのスペシャリスト。初日の最初の授業を受け持ってくれました。

通訳のハラ・ノリコさんに逐次通訳してもらいながら、真剣に授業に集中する研修生たち。
会社を2週間も空けてはるばるイタリアまでやってきているので、本気度が高いです。



初日の午前はオリエンテーションと、カテリーナ先生のレクチャー。後半には研修生が日本から持ってきた作品を見ながら意見を交わしました。日本人が思う日本らしさ、イタリア人が求める日本らしさとは何か?クリエーションに対する文化の違いなど様々な話題が飛び交いました。






そして午後には、学校を出て地下鉄とトラムを乗り継ぎ、カテリーナ先生のアトリエ訪問に向かいました。

 





カテリーナ先生のお父さんは、著名なイラストレータ/コミック作家のグイド・クレパックス氏。スタジオにはグイド氏の作品「Valentina」シリーズの主人公、ヴァレンティナのイラストも多数展示されています。





紙という素材にこだわり、その魅力を引き出しつくそうとイマジネーションの極限に挑むかのようなカテリーナ先生の作品に囲まれて、研修生たちの話題はつきません。 

そして周りが暗くなりだした17時ころ、カテリーナ先生のスタジオを後にして解散。緊張しながらの研修一日目が終了しました。イタリアの空気にどっぷりつかりながら、朝から晩までギッシリの濃密な研修、かなりの充実感がありました。
次回のこのシリーズでは、2日目以降をダイジェストでお伝えしようと思います。


(文:五十嵐 写真:Igarashi, Daria Galli)