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2012年1月11日水曜日

シケンジョ的お仕事

今日はシケンジョ的なお仕事をご紹介しようと思います。

富士工業技術センター(通称:シケンジョ)は明治38年に南都留郡谷村町(現都留市)に設置された山梨県工業試験場がもととなってできた施設です。今でもシケンジョ(試験場)と呼ばれているのはこの当時の名残が残っているからなのです。
この写真はちょうど繊維の試験をしているところです。その名もKES試験!!
なんともシケンジョ的な場面じゃありませんか?
KES試験とは布の風合いを測る試験です。やわらかさ、ぬめり、張り、しなやかさなどの項目を数値化し、生地の使われる用途に合わせて評価を出していきます。

今回は、濡れ巻き整経で織った生地とそうでない生地のやわらかさや光沢感の違いを数値でだし、濡れ巻きの風合いの良さをKES試験で探っていきました。




物々しい機械は人間の感覚では分からない、微細な質感をデータに変換していきます。
4種のKES試験機により取得したデータを傘生地や服地など生地の用途別に設けられた評価基準に当てはめることで、生地の良し悪しの評価を出していきます。

そんなこんな、シケンジョの仕事内容もなかなか明るみに出ることはないので、少しだけレポートしてみました。

(高須賀)