講堂には40名以上もの人がシケンジョに集まり、満員御礼状態です。
今回の講演会ではつくり手と買い手が繋がる為に、どの様な考え方を持てばいいのかということを重点的に話していただきました。山本氏はモノを売ることを考えるときに、品質の良さはもちろんのこと、モノが含むストーリーを一番重要視しています。つくり手は自社で作っているモノに対するストーリー(生産背景、産地の歴史、作っている人などなど)をどれだけ意識してモノを作れたか、そして買い手のライフスタイルや環境の中にどの様にモノが存在していくのかを意識することで、モノは売れるようになるという内容でした。
講演会の後は、シケンジョに特別設置した地場産品の展示会とバスツアー参加者と産地の方々との交流会が行われました。
参加者の中には生地の生産現場を一通り見たことで、生地に対する思いが変わったという声も聞こえてきました。
シケンジョ客員研究員の鈴木淳氏の司会の元、バスツアー参加者全員に産地見学をしてみて、思ったことや感じたことを話し合いました。
今回のバスツアーでは参加した方々は繊維業に携わっている人がほとんどであった為、工場見学をしている時の質問や目線が鋭く、産地側にとっても、とても有意義な見学ツアーになったと思います。ツアーに参加していいただいた方々や協力していただいた機屋さんにはとても感謝しています。
バスツアーに参加者した方々も、各機屋さんを回り、職人さんと話を交わすことで、今まで感じることのなかった産地との距離感が縮まったのではないでしょうか?そして、ここからまた何か始まりそうな種を持ち帰ってもらえたなら、とても光栄です。
(高須賀)
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